恋愛厳禁２【JW】【橙】 (ページ6)

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50話ページ6

今日は

早く終わると思っていた。

いや、終わらせようと思っていたのに…

「残業のオンパレードやないか……

なんでこんな日に限って……

ついてへんなぁ……」

家の近くに着くと、

廃墟のアパートから聞こえてくる、

力強くて元気を貰える歌声。

それに応えるように、

力強いのに、

すごく透き通った歌声が聞こえてくる

また俺は、

ひっそりと階段の下から覗き見する。

「真弥〜？もう帰らんで大丈夫なん？」

「お隣さんに文句言わんと気ぃすまへんから」

「もー良いって言うてんのに……

今日も泊めてもらえるから、

また傷は増えへんし、

そもそも乱暴する様な人ちゃうねんから」

Aちゃんと親しげに話している女の子。

身長は160近くくらいで、

暗くてよく見えないが、

少し色素が薄い女の子。

強気な態度で、彼女は言った。

「そー言いながら、何人の男に騙されたか…」

「今度はほんとに優しい人なんだよ？！」

「お前の優しい人ほど

信用したらあかんもんないと思ってるから」

「ひっど！」

話を聞くにどうやらAちゃんは、

ダメ男にばかり引っかかる系女子のようだ。