ライバルは先生〜1〜

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臣「遅刻させた責任と、食パンを返してあげたお礼」





別に食パン返してくれなくれよかったし…


なんてことは口が裂けても言えず、





「えっと…購買で何か買ってきましょうか…？」






臣「は？」






「え？」





え、なに？
どういうお礼を求めてるの？
現金で渡せよとかそういう感じ？






臣「枕」






「…へ？」








臣「枕になって」







マクラ？
何を言っているんだこの人は？

と、思っていると突然腕を引っ張られて座らされた。








「ちょちょちょ！」





制服汚れる！






そんなのお構いなしに、私の膝に頭を乗せてくる。






な、な、なにこのシチュエーション！





「す、す、スーツ汚れちゃいますよ！//」







臣「あ？関係ねーよ。

ってかうるさい。
寝かせろ」







と言って目を閉じる王子様。







なんて綺麗な寝顔…


ってそうじゃなくて！
どういう状況よこれ。





1人でアタフタしていると、携帯が鳴った。


王子様が起きないようにすぐに電話に出る。






「も、もしもし！」







岩:Aどこいんのー？







「へ、学校…」







岩:それは知ってるよ笑

どこで何してんのー？






「屋上で”枕”してる」







岩:…はぁぁあ！？








急にでかい声を出す岩ちゃん。







岩:え、なに、どういうこと？
屋上で？は？誰と？








止まらない岩ちゃんの質問。







「ちょ、落ち着いて！」







岩:…今から行く






「い、いい！
来なくていい！」






この状況を見られるのは私も恥ずかしいし、王子様的にもまずいんじゃないか。







「と、と、とにかく後で話すから！ね？」








岩:…分かった。







絶対戻ってこいよ。
そう言って岩ちゃんは電話を切った。







「…ふぅ…」







小さく息を吐いて、下を見ると





「うわぁ！」





がっつり王子様と目が合った。

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