ライバルは先生〜1〜

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あれから1週間、亜嵐くんの停学期間も終わり、わりと平和に過ごせている。







岩「Aおはよ」




あの日、勝手に帰ったため岩ちゃんにこっぴどく叱られた。






「おはよー岩ちゃん」






岩「なんかあの紙、合成っていう噂が広まってるけど」







「みたいだね笑」





影響力の高い亜嵐くんが周りに
”あれ合成らしいよ”
と言いふらしたおかげで、痛い視線は減ったが、次は同情の眼差しが向けられる。





「まぁ、過ごしやすくなってよかったよ」





岩「一件落着ってことで」






「だねっ」





岩ちゃんとハイタッチをする。





「あ、ちょっとトイレ行ってくるね〜」






岩「おう！先に教室行ってる」




「はいよー」





ー





「すっきりぃ〜」






トイレから出て、教室に向かう途中に通るのは”屋上”に続く階段。



「…」



あれから一度も行っていない。




行くと、絶対あの人のことを思い出すから。





…久しぶりに、行こうかな。



なんとなく、そう思った。






屋上の扉を開けると、変わらない景色が広がっていた。





「…今日もいい天気」





屋上の真ん中まで行き、空を見上げる。



「まぶしー」




太陽の光に目を細める。






あったかくて眠くなる。






私は大きな口を開け、あくびをする。






「ふぁー…




ふがっ！！」







すると口に入る何か。



慌てて吐き出すと、そこに落ちているのは








「…食、パン…」









…何このデジャヴ






恐る恐る横を見ると…









相変わらず無表情の王子様がいた。

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