ライバルは先生〜1〜

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岩ちゃんの顔をぼーっと見つめる。








岩「え、そんな見つめられたらキスしたくなっちゃうんだけど」









「きっ…！！」









ちょうどキスのことを考えていた私は過敏に反応する。









岩「顔赤いよ？


もしかして、本当にしてほしかった？」








「なっ、そんなわけないでしょ！」








岩「…なんだ、残念」









「も、もう、早く帰るよ！」







そう言って鞄を持つ。







岩「あれ？A、俺があげたキーホルダーは？」









「へ？」







私は鞄を見る。





「ない！！」





去年のホワイトデーに岩ちゃんがくれた、可愛い犬のキーホルダー。


お気に入りで、ずっとつけていたのに…








「…なんでぇ？」








もしかしてさっき、あそこに落としたんじゃ…



いや、それは考えたくない。









「ごめんね…岩ちゃん…」







岩「気にすんな！

またあげるからさ」








そう言って私の頭をポンポンする。







「岩ちゃん優しい、イケメン」








岩「今さら気づいたのかよー笑」








「自分で言うなっ」









一応明日、あの階段に探しに行こ…。

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