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一旦の求職期間は2週間。
それまでは宿舎から一歩も出られないようだ。
必要な荷物はカンさんに付き添われて、
さっき家まで取りに行ったのだが、
戻ってくるとみんなは神妙な顔で
リビングで輪を成していた。
JN「Aちゃん、お座りください」
ソクジンさんがそう言うと、
みんなは一層厳しい顔をして私を見た。
『は、はい』
ジョングクが手招きしているので、彼の隣に正座する。
NJ「ヌナが2週間ここで暮らすわけですが…
それに伴ってルールを決めようと思います」
『ルール…とは？』
SG「お前、女の自覚あんの？」
JH「一応、俺らも男だしね笑」
TH「ヌナは女の子だから、
色々決めておいた方がいいでしょ？」
『いやいや、そんな…
私のことは気にしないでみんな好きなようにしてて』
ホソクが出してくれたお茶に口をつけて、
乾いた喉を一気に潤す。
JK「じゃあ、ヌナの部屋で勝手に寝たり
ヌナが入浴中に勝手に入っていったりしてもいいんだ」
したり顔でとんでもないことを言うマンネ。
思いっきりむせて、私は咳をするのに精一杯だった。
『いいわけないでしょッ！！』
やっとの思いでそう言うと、
ジョングクは「ほらね〜、ルールいるじゃん」
とケラケラ笑った。
まあ、確かに男性7人と生活を共にするわけだし、
私だって守るべきルールがあって当然か。
結局「お互いのプライバシーはきちんと守ろう」
という至極当たり前なルールが制定され、
会議はお開きとなったのだが。
2週間手持ち無沙汰は結構つまらないものだろう。
私の危機管理の甘さが原因で
ここにかくまってもらうわけだし、
なにか家にいてできる恩返しをしたいところだ。
そんな時に、ふとキッチンが目についた。
『あのさ、みんな今日ご飯は？』
JH「まだ！出前頼もうかって話になってたよ！」
だてに女をやってきたわけじゃないし、
意外とこう見えても、料理は得意なのだ。
『えっと、もしみんなが良ければなんだけど…』
7人の視線が集まると、妙に気恥ずかしい。
SG「なんだよ、早く言えって」
『私が、その…ご飯つくろうか？』
TH「ヌナ、料理できるの？」
『一応は…』
JM「韓国料理も？」
『たぶん、レシピ見れば』
そこまでいうと、ソクジンさんが立ち上がって
私の前までやってきてスマホの画面を突き付けた。
JN「プデチゲとキンパにしよう」
レシピ…あるしいけるよね？
黙って頷くと、ソクジンさんは腕まくりをして
キッチンへ消えて行った。
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みこち(プロフ) - ぱぴこ(元AUS)さん» コメントありがとうございます！仕事が忙しくなかなか更新ができていませんが、長い目で見守っていていただけると幸いです！ (2021年7月2日 21時) (
レス) id: dae6f90cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(元AUS)(プロフ) - 続きとてもとても楽しみにしています！！！ (2021年7月2日 19時) (レス) id: 246b4ca496 (このIDを非表示/違反報告)
a0906uw(プロフ) - 美海(ﾐｳ)さん» コメントありがとうございます！見入ってしまうなんてとても嬉しいです！これからも頑張りますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです！ (2021年6月20日 15時) (レス) id: 206d05cf3f (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - すごく見入ってしまうお話で、めちゃめちゃ愛読してます！これからも楽しみにしてるので、頑張ってください！ (2021年6月20日 12時) (レス) id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
a0906uw(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます！初めてコメント頂けて嬉しいです（泣）知識不足で色々と読みにくさもあると思いますが、完結までなんとか頑張ります！ (2021年6月19日 20時) (レス) id: 206d05cf3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこち | 作成日時：2021年6月16日 12時
