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目が覚めると朝の5時。
集合はロビーに8時となっている。
いくら何でも起きるにはまだ早すぎる。
…と思ったのだが目が冴えてしまい、
コインランドリーで服を洗い乾燥機へ。
急に泊まることになったから化粧品もないし、
せめて洋服ぐらいはという女心だ。
ホテルのパジャマでうろつくのも恥ずかしい。
乾燥機から洋服を取り出し、急いで部屋へ。
着替えを済ませ、それでもと思い常備している
アイブローとリップを塗って部屋を出た。
スマホで時間を確認すると、それでもまだ6時。
近くのカフェまで行ってコーヒーでも買おう。
ホットコーヒーをテイクアウトし
部屋の前まで戻ってきたのだが、
私はなんとなく昨日過ごした屋上へと足を向けた。
少しだけ軋むドアを開けると、
見覚えのある後ろ姿が目に入ってきた。
『ジミナ？』
そう呼びかけると、彼肩をビクつかせ振り向く。
JM「え、ヌナ？おはよう。
早起きだね。気分はどう？」
柵にもたれかかて、街を見下ろしている彼。
手招きされて、彼の横まで移動する。
『全然大丈夫。昨日はごめんね』
JM「気にしなくていいのに笑」
『ジミンも早起きだね。寝られた？』
JM「なんか目が覚めちゃって。
でもちゃんと寝られたから大丈夫だよ」
私より少しだけ背の高い彼。
そんな優しい笑顔を向けられるとこっちも照れる。
JM「あ、ヌナに返すものがあるんだった」
そう言うと、彼はジャケットの内ポケットから
折り目の付いた写真を取り出した。
『あ、それ…』
JM「昨日、ヌナが持ってたやつ。
大事な写真でしょ？」
『うん、ありがとう』
ジミンから年季の入ったそれを受け取り、
私は、所定の位置にそれを戻した。
JM「ヌナはお母さんになんだね。
あ、でも鼻はお父さんにかも」
『うん、そうだね。
目は特にお母さんにしてるかも』
JM「ヌナが美人なのは、ご両親のおかげだね笑」
『えー、私美人かな？
確かにお母さんは若い頃モテたみたいだけど』
そこまで話すと、私もジミンもまた街に目を向けた。
朝焼けがキレイだ。
街が少しづつ色づくみたいに見える。
JM「日本が恋しい？」
『えッ？』
JM「ヌナ、日本に戻りたいのかなって」
正直考えたことなかった。
そんなこと、考える暇もなかったし。
でも、たぶん私は…
『私、韓国が好きだよ。
ご飯も美味しいしね』
そう言うと、ジミンは吹き出して
私の肩に優しく手を置いた。
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みこち(プロフ) - ぱぴこ(元AUS)さん» コメントありがとうございます！仕事が忙しくなかなか更新ができていませんが、長い目で見守っていていただけると幸いです！ (2021年7月2日 21時) (
レス) id: dae6f90cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(元AUS)(プロフ) - 続きとてもとても楽しみにしています！！！ (2021年7月2日 19時) (レス) id: 246b4ca496 (このIDを非表示/違反報告)
a0906uw(プロフ) - 美海(ﾐｳ)さん» コメントありがとうございます！見入ってしまうなんてとても嬉しいです！これからも頑張りますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです！ (2021年6月20日 15時) (レス) id: 206d05cf3f (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - すごく見入ってしまうお話で、めちゃめちゃ愛読してます！これからも楽しみにしてるので、頑張ってください！ (2021年6月20日 12時) (レス) id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
a0906uw(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます！初めてコメント頂けて嬉しいです（泣）知識不足で色々と読みにくさもあると思いますが、完結までなんとか頑張ります！ (2021年6月19日 20時) (レス) id: 206d05cf3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこち | 作成日時：2021年6月16日 12時
