28 ページ28
「疲れてるだろうし、俺らもう行くね？」
ジミンがそう言うと
ジョングクも彼の後について行く。
『ま、まって！』
そう呼び止めると、2人は驚いた様子で振り返った。
JK「びっくりした…ヌナ、どうしたの？」
『あの、えっと…
みんなも泊まるの？』
JM「ホテルにって意味だよね？」
『う、うん…
その私一人なら帰ろうかなって、思って…』
嫌だなあ、勝手に感傷的になって。
2人に迷惑かけてるの分かってるのに。
置いて行かれるのが嫌だなんて、
口が裂けても言えない。
JM「ヌナ、大丈夫だから座って？」
ジミンに手を引かれ、またベッドに座り直す。
JM「大丈夫。メンバーもカンさんも泊まるから。
明日はみんな久々のオフだし、
みんなで一緒に朝ごはんとか食べよう？ね？」
JK「バイキングだって！楽しみだね！」
そっか、なら良かった。
って私は何にホッとしてるんだろう。
雇い主相手に、私情挟んだりして。
ほんと、韓国に来てから公私混同してないか？
『ご、ごめんね。急に変なこと言って…』
JK「何が？聞いてくれて嬉しかったよ！」
え、嬉しかったの？
一旦、なにが嬉しかったのだろうか？
迷惑じゃないの？普通はこんな…
JM「ヌナはさ、スタイリストなのに！とか
スタイリストだから！とか考えすぎ」
『え、そうなの？』
JK「僕たち仲良しじゃないの？」
ジョングクが、悲しそうな顔を私に向ける。
違うよ、そんな顔させたいんじゃなくて。
『仲良くしてほしいなって思ってる。
でも、公私混同してないか不安なの』
JM「仕事、ちゃんとやってくれてるじゃん笑」
『うん、それはそうなんだけど…』
JM「友達になりたいな、僕らは」
ためらいもなくその言葉が出てきたジミン。
でも、私たち知り合ってまだ数ヶ月だよ？
韓国語もおぼつかないし、日本人だし
勝手に悲しくなって屋上で寝ちゃって。
私、きっと
みんなが思ってるような人じゃないよ？
JK「俺らの立場ってヌナから見たら特殊かもしれないけど
友達がいいな。俺も、ヌナの友達になりたい！」
JM「他のメンバーもそう思ってると思うよ？」
じゃ、じゃあ、
『相談したり、気持ち話したり。
嫌なことは嫌って言ったり、好きなものの話とか…
あとは、みんなの小さい頃の話とか
私の小さい頃の話とか…
そういうこと、聞いたり言ったりしても良いの？』
友達なら、こんなこと言って困ったりしない？
「「むしろ、大歓迎」」
2人は、真顔でそう言うと
「おやすみ」とだけ言って部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みこち(プロフ) - ぱぴこ(元AUS)さん» コメントありがとうございます！仕事が忙しくなかなか更新ができていませんが、長い目で見守っていていただけると幸いです！ (2021年7月2日 21時) (
レス) id: dae6f90cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(元AUS)(プロフ) - 続きとてもとても楽しみにしています！！！ (2021年7月2日 19時) (レス) id: 246b4ca496 (このIDを非表示/違反報告)
a0906uw(プロフ) - 美海(ﾐｳ)さん» コメントありがとうございます！見入ってしまうなんてとても嬉しいです！これからも頑張りますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです！ (2021年6月20日 15時) (レス) id: 206d05cf3f (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - すごく見入ってしまうお話で、めちゃめちゃ愛読してます！これからも楽しみにしてるので、頑張ってください！ (2021年6月20日 12時) (レス) id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
a0906uw(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます！初めてコメント頂けて嬉しいです（泣）知識不足で色々と読みにくさもあると思いますが、完結までなんとか頑張ります！ (2021年6月19日 20時) (レス) id: 206d05cf3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこち | 作成日時：2021年6月16日 12時
