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望「...流星、」





後ろを向いたままの背中に声をかける。





流「俺考えたんやけどさ、望がハナと何の関係もなかったとしても許せへんねん。...望が何言うたって信じられへん。やから、」





もう俺に関わらんといて。





最後の一言だけが重くのしかかる。



流星だけが信じてくれればそれで良かった。





望「流星、ホンマに何にもあらへんねん。...お願いやから信じてや」





流星は振り向いて俺の顔をじっと見つめる





流「...昨日言うたやん。俺、ハナに振られてん。...遠距離が耐えられないって言うてたけど結局さ、俺のこと好きやなくなったってことやろ?」




少しずつ俺に近付いてくる





流「そんな状態でお前と2人きりやったなんてさ...俺、信じたくても信じられへんよ。」





そのまま俺を通り過ぎて屋上を出てった流星。




それから流星とは一言も話さなくなった。


それどころか目も合わへん。






クラスメイトには無視され続けて、机やロッカーに入れてた教科書はゴミ箱に捨てられた。





...人間関係ってこんなに脆いものなんやな。




信じてもらえへんなら、俺やって誰も信じない。




そうやって、残りの高校生活をひとりで過ごしてたら、



楽しい、嬉しい、なんて感情は忘れてた。






卒業式の日、泣きながら別れを惜しんでる同級生たちを横目に、
さっさと帰ろうと昇降口に向かっていると廊下で流星とすれ違った。







流「...なぁ、」




声をかけられて立ち止まる






望「...何?」





学校で久しぶりに発した声は震えてた


ゆっくりと近付いてきて、俺の目の前で立ち止まる流星







流「...俺、あの時、電話したんよ。」




ハナに。






...あの時っていうのは写真を見せられた日やろうか。






流「そしたらさ、あいつ『...ごめん、私、ホントはずっと望くんのことが好きやったんよ。』ってホンマ最低よな。」






あいつ、流星に言ったんや。




目を合わせられなくて視線を彷徨わせてしまう







流「望に近付くために俺の告白受けたって、あの日そう言われたんやろ?」







流星の大きな瞳が俺を覗き込む



それでも何も言わずにいると、







流「お前なんかと出会わなければよかったわ。」







視線を逸らした流星が顔をしかめてぽつりと呟いた。





俯いてた顔を上げた時には流星はもうおらんくて、



ただ涙が溢れた。





***

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(プロフ) - ペンギンさん» はじめまして!コメントありがとうございます!嬉しすぎるお言葉...(涙)まもなく移行しますが、そちらでも応援していただけたら嬉しいです! (2018年1月23日 8時) (レス) id: dcaca940b4 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - はじめまして!一気に読ませていただきました。めちゃくちゃおもしろいです!これからどうなっていくのか、続きがすごく気になります♪ これからも頑張って下さい!応援させて頂きます! (2018年1月23日 5時) (レス) id: c34058457d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しらたまさん» はじめまして!コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです...(涙)更新頑張ります! (2018年1月16日 23時) (レス) id: dcaca940b4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もにょさん» コメントありがとうございます!あたたかいお言葉嬉しい限りです...更新頑張ります! (2018年1月16日 23時) (レス) id: dcaca940b4 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - はじめまして!全部読みました!すっごい面白かったです…!これからも応援してます頑張ってください(*'▽') (2018年1月16日 20時) (レス) id: 3f06c9748e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月14日 16時

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