10 ページ10
自分でもどや顔をしているなと思いつつそう発言すると、赤井さんは一瞬だけ目を見開いた後目を細めて微笑んできた。
抱きかかえられているため、至近距離でイケメンの微笑みを見せられて、心臓がきゅっとなる
赤「…なら君の家に行こう、道案内は頼む」
「任されました!」
***
「あっここです」
先ほどのビル群を抜けて少し行ったところにあるマンションにたどり着いた。
あれから時間も経ってるしおそらくもう歩けるだろうと赤井さんに言って降ろしてもらう
「ちょっと待っててくださいね」
3人に声をかけてすぐにオートロックを解除してマンションの中へと招き入れて、そのまま止まっていたエレベーターに乗り込んで上階へと上がる。
「はい、どうぞ」
幸い住人に会う事も無く、自宅へと足を踏み入れた。
零「…けっこういいところに住んでるんだな」
「あー…うちの親があんたすぐに事件に巻き込まれるんだからちゃんとしたとこじゃないと許可しないからねって」
ヒ「あー…そりゃおばさん正解だわ」
「好きで巻き込まれてるわけでもないんだけどねーあっ適当なとこ座って」
赤「すまない」
「いえいえー…とりあえずコーヒーでいっか」
キョロキョロと部屋をみている零君にあんまりじろじろ見ないでと声をかけてから人数分の飲み物を準備する。
零「手伝うよ」
「ありがとう」
…こういう気が利くところは本当に流石だ
***
「で、どうしてあんな所で銃を?」
ヒ「それについて話す前にバーボンもいる事だし、改めて確認だがライ、お前はFBIの捜査官で間違いないな?」
零「なっ」
赤「ああ、お前らと同じく組織への潜入捜査だ」
ヒ「やっぱ知ってたか…A、俺と零がどこに所属してるかわかるか?」
「二人の所属って…もしかして公安?」
零「あぁ、よくわかったな」
「そりゃ、連絡取れなくて、どこの所属かもわからないってなると公安かなって」
二人が警察官やめるとは思えないしと言うと、ヒロ君に頭を撫でられた。
ヒ「ごめんな、本当は連絡とかもしたかったんだけど」
「ううん!仕方が無かったんだから大丈夫、えっと、それで二人は赤井さんと同じところに潜入してたって事でいい?名前はコードネーム?」
赤「ああ、それでコイツ、スコッチにNOCの疑いがかかり組織からの命令で俺が始末する事になり、あの屋上で追い詰めていたというわけだ」
ヒ「…あの時Aがいてくれて良かったよ」
「えっなんで?」
どうして私が?
零「俺か…」
35人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あやか | 作成日時:2018年8月17日 17時