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ヒロ君との生活を初めて1ヶ月

あれからすぐに有希子さんに連絡をしたら、なんとか忙しいスケジュールの中我が家を訪ねてくれた。

来た瞬間からヒロ君のことを彼氏なのかと疑って、一緒に住むって事はまさか結婚の約束してるの!?なんて暴走してくれたので落ち着いて貰うのに苦労したなぁ・・・

組織だとか公安だとかは流石に説明できなかったけれど、なんとか協力して貰えることになった。

「ヒロくーん、買い出し行くの手伝ってー」

ヒ「おう、ちょっと待ってな」

ヒロ君と零君は連絡しても来たためしがなかったが、大体2,3ヶ月に一回同期で飲み会をしている。

それが今日の夜からの予定だったので、どうせならヒロ君の事を話してしまおうという零君からの提案もあって我が家で宅飲みとなった。

ちなみに発案者の零君は任務が入って来れないらしい。残念。

ヒ「お待たせ」

「よし、じゃあしゅっぱーつ」

変装を完璧に終えたヒロ君と共に玄関を出る。

この辺りはあまり住人が少ないのもあって近くにスーパーがないから車で向かう

毎度駐車場へ向かうときにスーパーが近くにあったら便利なんだけどと思いつつ、ないからこそ安くて立派なマンションに住めているのでこればっかりは仕方が無い

「えーっと、どうせみんなめちゃくちゃ飲むから業務スーパーで大量に買った方がいいかな」

ヒ「そうだな、冷蔵庫の中身もだいぶ無くなってきたからついでに買っとくか」

念のためまだあまり外出しないようにしているヒロくんには家事をやってもらっている

おかげさまで毎日家に帰ったら暖かいご飯が待っていてくれて幸せすぎる

「はーもうこのまま結婚したいわ」

ヒ「は?」

「ヒロくん結婚する?」

車に乗り込みながらそんな提案をしてみた

そんなめちゃくちゃ稼いでるわけじゃないけれど養えるとは思うんだよね

ヒ「えっ俺と?え?」

「・・・冗談だよ!さっ行こ行こ」

よっぽど想定外だったのかびっくりするほど動揺されてしまってなんだか悲しい

そうかそんなに範囲外か私は

「ん?どうしたの」

ヒ「冗談・・・うん、いやなんでもない、あんまりそういうのは冗談でも言うんじゃないぞ」

「はーい」

軽く返事を返したらお前良くわかってないだろと軽くデコピンをされた

地味に痛い

ヒ「ほら、シートベルト締めたか?行くぞ」

うーん、結婚相手よりお兄ちゃん感あるよねヒロ君

こういうお兄ちゃん欲しかったわ

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作者名:あやか | 作成日時:2018年8月17日 17時

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