犬猿の仲【Fischer's】

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美容室でかっこよくしてもらった諒とみんなを連れて







私は次にルイヴィトンへ行き、諒に似合う時計と財布を買った。








「あーあ、諒に買っちゃったから財産底つきちゃったよ」








シ「俺は要らねえって言ってんだろうが」








「プレゼント貰った人にそれ言っちゃダメだよ」








シ「じゃあお前も財産底尽きたとか心配させるようなこと言うなよ」








「確かに。お互い様だね」








諒にはいろんなものを遺していきたい。







貪欲なのかもしれないけれど







遺すことで彼の記憶に居座り続けたいと思った。








その後もいつもダル着ばかりの諒に服を買ったり







靴を買ったり







メンバーみんなにスーツを着させて、私はドレスを着て写真撮影をしたりした。








シ「もう遅くなるし、帰るぞ」







写真を受け取ったシルクはそう言った。








「…ごめん、あと1つだけ付き合って」







そこは私がずっと行きたかったところだから今日中に行かなければいけないんだ。








行きたかったというか、ずっとしたかったことを叶えることが出来る場所。








そこに行ったら今日はもう終わり。








こんな事考えてはいけないんだろうけど、たぶんみんなと会うのも…








「さ、行こっか！」








シ「お前押すの俺だって何回も言ってんだろ」








「良いじゃんかー」








髪を治すふりをしてそっと涙を拭った。

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