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「…ごめん」
待ち合わせ場所でみんなを待っている間の沈黙が辛くて諒にそう話しかけた。
シ「いや、俺も悪かった」
病気のせいで思い通りにならない苛立ちをぶつけてしまった。
それでも、かろうじて“諒”と呼ばずにいられたことに少しだけホッとしていた。
“諒”と呼んで侮辱するようなことを言ってしまったら
諒の存在そのものも侮辱してしまうような気がして怖かった。
諒の事が大好きだから
そんなことは無意識でもしたくなかった。
「…私、どんどん嫌いな自分になってく…
諒にあたったり、わがままたくさん言ったり…
…何より自分一人で出来ることが少なくなってくのが辛い…」
俯いて涙を堪えた。
諒の手の影が私の頭の方へ伸びるのが見えたけれど
諒は何か躊躇ったかのように私の背中をさすった。
シ「これからみんなに会うのに泣いてて良いのかよ」
諒なりの不器用な励まし方。
「泣いてないよ」
そう言うと、そうか、と諒は笑い、私の顎をクイッと上げて
シ「これだけは忘れるなよ。
俺はお前が何も出来なくなっても、出来ない分俺がやってやるし
頼ってくれねえ方が悲しいし
何より俺はありのままで俺にぶつかってくるお前が好きなんだから遠慮すんな」
と私の目を見て言った。
優しい諒の笑顔を見ていると
自然と涙が溢れた。
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鈴木佳花 - 最後めっちゃ泣いちゃった (2019年2月1日 19時) (レス) id: 8c51f3c097 (このIDを非表示/違反報告)
リサル - 君を忘れたいを聴きながら、読んでいたので、なんだか、曲とあっていて、倍泣いてしまいました。とってもいい作品です! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 0d0f76e2d7 (このIDを非表示/違反報告)
るる - なんか、「君の膵臓を食べたい」に似てる気がする。 (2018年8月5日 15時) (レス) id: 5f41b25908 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあゆあ - めっちゃ泣いてしまいました~!いい作品! (2018年6月22日 19時) (レス) id: d4e608e91e (このIDを非表示/違反報告)
ういろううり(プロフ) - 話がすごく良すぎて泣いてしまいました。すごくいい話! (2018年5月31日 23時) (レス) id: 5156ec9647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すば∞なな | 作成日時:2017年6月25日 22時