俺が殺した。【Fischer's】 (ページ48)

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「あー、もう。シルクが来てくれないなら私から行くよ」

そう言ったAは俺の方に歩み寄り

俺を通り過ぎて、冷蔵庫に手をかけた。

「あ、ビール見っけ」

シ「お前、人の家来て冷蔵庫開けんのはなあ…」

そんな俺の言葉も虚しく、お酒を一気飲みするA。

そんなに一気に飲んだら…

「…気持ち悪」

やっぱり。

シ「お前な、酒は嗜むものなの。わかる？」

「わかんなーい」

そう言ってドサっと俺の布団に倒れこむA。

シ「パンツ見えんぞ」

「…見てもシルクは襲わないもん」

シ「ちげーよ。襲う襲わないの問題じゃなくて、下品か下品じゃないかなの」

「んー…そうだねー」

俺がAに説教をしていると

モ「マサイ連れて来たよー」

と、モトキがやって来た。

シ「お、モトキ丁度いいな。Aが酒飲んでだらしねえんだよ」

モ「Aー、ダメでしょー」

「んー、そーだねー…酔っ払って来ちゃったよ、シルク」

と、俺とモトキを間違えモトキにデコピンをするA。

モ「痛いなあ」

優しく笑うモトキに

「おー、やけにモトキくんっぽいですなあ。シルクさん」

と、めんどくせえ絡みをした後

「モトキくんはなんか雰囲気変わった？…かっこいいよ」

と俺の頬にキスをするA。

酔っ払っているとわかっていても、

俺の鼓動は高鳴った。

シ「お前、やめろよ」

口ではそう言えても

「やだー。モトキくん大好きー」

と抱きしめてくるAからする甘い香りは

俺の理性を吹き飛ばそうとしているように感じた。