俺が殺した。【Fischer's】

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モトキくんと行く水族館デート。









水族館は昔から大好きな場所。









というか海とか川とかがずっと大好きだった。









広い水の世界の中にいると自分の悩みなどちっぽけに思えた。









7年前、みんなに良い顔していた私を良く思う人などほとんど居なくて









クラスではひとりぼっちだった。









Fischer'sのみんなだけが私の味方で









みんなの前では笑顔になれた。









みんなによく思われていないとわかっていながらも八方美人を続けたのは









それ以外の日々の過ごし方を知らなかったから。









どんなにクラスでつらくても3つ隣のクラスに行けばマサイくんに会えた。









放課後にはモトキくんに会えた。









月に1回は必ずみんなに会えた。









でも、会えなくて辛い時









私は必ず川や海へ行って









何もせず水の一部になった気持ちで川や海の流れを見続けていた。









何も考えずに済むその時間が宝物でもあった。









何も考えず土手でぼーっとしていると









必ずモトキくんやンダホくんや、みんなが声をかけてくれた。









涙を拭きみんなに笑顔で手を振ることが私にとってリセットボタンとなり









苦しい日々を乗り越えられた。









モ「Aと手繋いで歩くのなんて久しぶりすぎて緊張する」









そう隣で笑うモトキくんに支えられているのは









「私も少しだけ緊張するかな」









今も昔も変わらない。

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