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撮影を終え、時計を見る。
もう18時か。
今日は遠出をして撮影だったから、みんなで泊まることになっていたけれど
なんだかAに会いたくなって
「ごめん、俺家帰るわ」
と慌てて電車を探し乗り込んだ。
このままじゃきっと家に着く頃には日付が変わってしまっているだろう。
それでもいつも待っていてくれているAと諒太に会いたいと思った。
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長い時間をかけようやく家の近くに着く。
ここ最近思うのは
全くAに愛してると伝えられていないということ。
今日は結婚記念日でもなんでもねえけど
無性に愛してると伝えたくなった俺は
開いている花屋を探し花を買い家へ向かった。
ダッシュで家へ帰る。
起きててくれ、と時計とにらめっこをしながら。
起こさないようにこっそりドアを開け家に入る。
家の明かりは付いていて
少しの期待を胸にリビングに向かう。
するとそこには俺を待っていてくれたであろうAがテーブルに伏せて寝ていた。
待っていてくれたことが嬉しくて、つい笑みがこぼれた。
風邪ひくぞ、と起こさないように毛布をかけると
「…諒？おかえり…」
と眠たい目を擦るA。
「ごめんな、起こしたか？」
「んーん…帰ってくるの待ってたよ」
そう微笑むAを抱きしめた。
「ん？何持ってるの？」
「あ、ああ。これな。忘れてた。いつもの感謝のしるし」
そう花を渡すと
わー！綺麗！と夜中で眠たいはずなのに無邪気に喜んでくれて
こいつを嫁にして良かったと改めて思った。
「…愛してる」
面と向かって言うのは恥ずかしくて目は見られなかったけれど
「私も愛してるよ」
と目を見つめ言ってくれるAにそっとキスをした。
「顔赤くなるならそんなことしなきゃ良いのに」
「うるせえよ、寝るぞ」
「うん、ようやく川の字で寝れるね」
「いや、今日はお前が隣の方がいいな」
「あ、また赤い。照れるなら言うのやめなよ」
「うるせえ」
この日、俺らは久しぶりに抱き合って寝た。
と言っても俺は照れてしまってしばらく眠れなくて
すやすやと眠るAのことをしばらく眺めたりしていたんだけど。
これはあいつに言ったら、からかってくるに違いないから内緒にしておこうと決めた。
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819Love - 涙腺崩壊しました。これからも頑張ってください！ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 71d15e6b35 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ氏(プロフ) - 感動しました！これからも頑張って下さい (2018年11月13日 21時) (レス) id: 8d9cfe2156 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使のん - 思わず号泣してしまいました。本当に良い作品をありがとうございました！ (2018年11月6日 21時) (レス) id: 51ad69ecdf (このIDを非表示/違反報告)
momomokako - 号泣しました。いい作品をありがとうございました。 (2018年8月14日 16時) (レス) id: de87504c5f (このIDを非表示/違反報告)
有枢(プロフ) - 涙が自然にポロポロと流れたきた(´；ω；｀) いい作品をありがとうございます (2018年8月10日 13時) (レス) id: f414b669f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘雫
| 作成日時：2017年4月26日 17時
