ラムネ【Fischer's】~Episode2~

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り「ぱぱ！」






楽しそうにぺけたんとYouTubeを見る諒太を見てると






かわいそうで仕方なく思った。






あ「諒太、パパに会いたい？」






そう聞くと頷いて






り「ぱぱ！」






と画面に映る諒を指でさした。






あ「パパどの人だー」






り「ん！」






そう言ってぺけたんに抱きつく諒太。






ぺ「俺はパパじゃないよー」






そう言いながらも嬉しそうに笑うぺけたん。






あ「パパどれー？諒太」






り「ぱぱ！」






ぺけたんをじっと見つめる諒太。






ああ、そうか。






この子にとっては、一緒にいてくれる人がパパなんだよね、きっと。






遊んでくれて






抱っこしてくれる、そんな存在がパパなんだよね。






ぺ「これシルクに見られたら怒られそう」






そう笑うぺけたんに






あ「そうだね」






と笑って返す反面






本物のパパに会わせてあげたいという気持ちがどんどんと膨れ上がっていく。






あ「諒太、パパ好き？」






り「しゅき」






そう笑顔で言う我が子を見て決めた。






あ「ぺけたん、行きたいところ出来たから付き合ってほしい」






ぺ「ん？いいよ？」






あ「少し待ってて」






私は3泊分くらいの荷物をキャリーバッグに詰め込んだ。






行きたいところ。






行くべきところはただ一つ。

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