ラムネ【Fischer's】

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「あー、おもしろかった！」





「腹減ったな」





「よし、ご飯にしよっか」





「そーだな、オムライスがいい」





「材料はあるの？」





「何もない」





「じゃあ買ってくるね」





「待ってるな」





私は腰を上げ買い出しに行く。





近くにスーパーがあるのはこの間確認したからそこに行こう。





卵と人参と鶏肉と玉ねぎとケチャップとグリーンピースと…




デミグラスソースの方が良いかな





それともホワイトソースにしようかな。





なんてワクワクしながら具材を探す。





どんな味付けだったら笑ってくれるかな。





卵は半熟の方が良いのかな





それとも完全に火が通ってる方が好みかな。





フルーツも買って行こうかな。





君のことを考えたらきりが無いよ。





予定より少し多くなってしまった荷物を持って





家に帰る。





「ただいま」





「おかえりー





わ、予想より多いな」





「諒のこと考えてたら多くなっちゃった」





「これ全部入れるの？」





「んーん、イチゴとキウイはデザートだよ」





「バナナとりんごは？」





「あ、それも」





「そんなに食えねえよ」





と君は笑った。





「とりあえずオムライス作るから待っててね」





「はーい」





君の笑顔見たさに丁寧に作る。





おいしいって言ってもらいたいから。





また作ってって言われたいから。





「まだー？」





「うん、待っててね」





「うん」





退屈そうに待つ君を見つめながら手を動かした。

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