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撮影が始まる。
「カメラに映らないようにしてれば好きに楽しんでいいから」
そう言って彼はメンバーの中心に入る。
やっぱり君は何年経っても変わらない。
シ「どうもFischer'sシルクです」
彼の挨拶を筆頭に懐かしい顔ぶれがカメラに向かって挨拶をしていく。
みんなあまり変わらないものだなあ。
...ンダホくん以外は。
そんなことを考えていると、自然と口角が上がるのを実感した。
シ「今日は久しぶりの全員の動画ってことでね」
私は彼のその言葉に不信感を覚える。
“ダイブーは?”
撮影中の彼らに聞けるわけもなく、スマホで検索すると、あまり印象がいいとは思えない記事を見つけて、目の前の事態を納得し携帯を閉じる。
冒頭の挨拶をちゃんと聞いていなかったけど、鬼ごっこをするようだ。
“アスレチック鬼ごっこ”
懐かしい響きだった。
中学の時よくやりたいと私が駄々をこねたそれを懐かしい顔ぶれが今、目の前でやっている。
それが微笑ましくて何枚かカメラに収めた。
ン「あれ?Aちゃんじゃん」
懐かしいな、と言わんばかりに寄ってきたのはンダホくん。
あ「あ、本田くん」
久しぶりに話したな、と嬉しくなった。
ン「どうしたの?カメラなんて持って」
あ「本田くんこそあれやんなくていいの?」
楽しそうなシルク達を指さすと、すぐ捕まるし疲れたから休憩するのだと言う。彼らしいな、と思った。
話の延長で彼にここに居る理由を話そうと思った。
あ「私ね、諒にFischer'sのカメラマンやらないかって誘われたの」
ン「え、カメラマン?」
あ「そう。諒は私が撮った写真が好きみたいなの」
ン「俺もそういえばそんなこと聞いたかも。
よく高校の時の写真見せてくるよ。俺かっこいいだろって」
あ「迷惑な奴だね」
そう言いながらも、諒がこの間言っていたことが嘘じゃないことがわかって嬉しかった。
本田くんは、それがシルクだよ、と笑っていた。
シ「ダホー!こっちこーい!」
諒に呼ばれた本田くんは、前と変わらない明るい返事をして、カメラマンになるの楽しみにしてるね、という台詞を残し、輪に戻って行った。
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たくさんメンバーが出てくるときはセリフに名前表記をすることにしました。
シルクと2人のトークの時は分かりづらいかも知れませんが表記無しで書かせていただきます。
作者より
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花梨 - 楽しみにしてます!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: e6157cc2f4 (このIDを非表示/違反報告)
橘雫(プロフ) - 花梨さん» ありがとうございます!色々と修正してもっとキュンキュンして頂けるような小説にしていきますので、お楽しみに! (2018年10月6日 22時) (レス) id: 1c9cad39f6 (このIDを非表示/違反報告)
花梨 - 最高すぎです!文才が神すぎです。終始きゅんきゅんでした。こういう感じのガンガン書いてください!めっちゃよみます!フィッシャーズ最高!!! (2018年10月2日 21時) (レス) id: e4eb9fe5a5 (このIDを非表示/違反報告)
橘雫(プロフ) - 書き直しを始めました。急ピッチで進めているため、誤字等あるかもしれません。その場合はご指定いただけると嬉しいです。 (2018年9月25日 15時) (レス) id: 1c9cad39f6 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - すごいですね!最初からこういうのにしようって考えてたんですね!?素晴らしい!! (2018年1月1日 22時) (レス) id: 2870e13e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橘雫 | 作成日時:2017年4月17日 19時