ラムネ【Fischer's】

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シ「おはよう」





あ「おはよう」





同じ部屋で夜を明かすのは2回目だ。





シ「体調良くなったか？」





あ「うん」






シ「じゃあ今日飛行機乗るまで時間あるから観光するか」






あ「うん。じゃあンダホくん達起こしてくるね」






ベッドから起き上がり部屋を出ようとした時






腕が引かれ驚いて立ち止まると






シ「今日くらい2人でいようぜ」






いつもより低い声が後ろから聞こえてきて、振り返った。






あ「…いいの？」






シ「お前が嫌なら4人で土産買いに行ったりするけど」






あ「…2人がいい」






シ「よし！したら行くぞ！」






張り切って寝癖を直しに行く君。






ドアをノックする音が聞こえドアを開けるとそこにはモトキくんがいた。






モ「おはよう」






あ「おはよう。諒に用事？」






モ「うん」






あ「入っていいよ」






モ「おじゃましまーす」






あ「諒ーモトキくんが用事だって」






洗面所にいる諒に大声で声をかけると






シ「あ？」






歯を磨きながら戻ってきた。







シ「どーした？」






モ「今日どうするのか聞いてなかったと思って」






シ「あー、今日な。飛行機乗るまでこいつと2人で観光してえんだけどいいか？」






モ「あー、なるほどね。いいよ」






シ「じゃあ空港でな」






モ「はいはーい





Aちゃん、楽しんでね」






そう私に手を振って部屋を出て行くモトキくん。






シ「洗面所使っていいぞ」







あ「ありがとう」







さ、準備しないと。







シ「ちょっといいか？」







洗顔が終わって顔を拭き終わった私に声をかける君の方を振り返ると







ーちゅ







優しくキスをされた。








驚いて固まっていると







シ「なんつー顔してんだよ」







と笑って







照れ隠しをするかのように服を着替えに行ってしまった。

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