23話 ページ24
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「ころちゃん大丈夫かなぁ...なーくん?その顔怖いから」
「え?俺笑ってるだけだよね?さとみくん」
「いや目が笑ってねえよ...」
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『ころんくん、大丈夫だよ1人で歩けるから』
「駄目だよ!血出てるし」
いつもの声のトーンとは違い真剣なトーンのころんくん。表情もいつもに増して真剣だった。
ただ転んだだけなのにすごく心配してくれているみたいだ。
「...!やばいよ!鼻血が廊下に落ちてる!」
『あ、ほんとだ』
ころんくんの振り返った方を見ると私の通った道に赤い点々がここまで続いていた。
血を出しすぎたのか朦朧としていて考えることが出来ず呑気な返答をしてしまう。
「大丈夫Aくん!?」
『だいじょうぶ...』
「全然大丈夫じゃないじゃん...保健室行く前にトイレで鼻血止めよ?歩ける?」
優しい声で背中をトントンするころんくん。
私はコクリと頷き1番近くのトイレに入った。
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「とりあえず水で洗って、個室にトイレットペーパー置いてあるから、ね?」
『うん...』
ころんくんに言われるがまま水で血を洗って個室のトイレに入った。
顔を洗うと大分とスッキリして意識がはっきりしてきた。
最初は私もころんくん大丈夫かなぁ?と思っていたけど、ころんくんが着いてきてくれて良かった。
...私1人だったらぶっ倒れていたかもしれない
そんなことを考えながら鼻にトイレットペーパーを詰める。このまま外に出るのは少し恥ずかしいけど廊下を血まみれにするよりはマシだ...
『ころんくんありがとう、大分マシにな』
バタン
個室から出ようと扉を開けようとして目の前の光景にビックリして扉を勢いよく閉めた。
『ころんくん何してるの!?!?』
「えぇ?何って...おしっこだけど」
『なんで!?!?』
「な、なんで!?なんでって言われても...いやだってさトイレって小便する所でしょ...?」
完全に気を抜いていた...ころんくんは私がティッシュを鼻に詰めている間、用を足していた。
いや、ころんくんは間違ってないんだけども...!少しだけその光景が目に入ってしまった...
こればっかりは仕方ない...慣れた方がいいかもしれないけどそれはそれでまずい気が...
ころんくん。見てしまいました。ごめんなさい。
「Aくーん?大丈夫?終わった?」
『...ころんくんは用足し終わった?』
「え?うん。終わったけど」
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そう(プロフ) - あ、あと一票で100票はいる... (2021年12月23日 16時) (レス) id: 3a35e53173 (このIDを非表示/違反報告)
まめ。 - お、面白いです…!男装ってめっちゃ刺さるんですよ!面白いです!応援してます!これからどうなるんでしょうか…!?更新楽しみに待ってます! (2021年5月28日 19時) (レス) id: c2bd66bf63 (このIDを非表示/違反報告)
Violet - 読ませていただいています、どうもVioletです。突然ですがこの作品最高過ぎませんかwww男装女子ってところがすっごくいいです!すとぷりメンバーの嫉妬とか可愛いですwww…私素晴らしい作品発掘したなwww!これからも更新無理せず頑張ってください! (2021年4月6日 17時) (レス) id: 873704ca1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ。(プロフ) - コメント失礼します!夢主ちゃん危なかったねーこっちまで焦ったよー?作者さん!更新応援してまーす!失礼しました! (2021年4月4日 14時) (レス) id: da7d26c245 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - ヨゾラ。@空色さん» ヨゾラ。さんありがとうございます...!ころちゃんが気づいた時の反応が気になりますね笑 是非これからの展開にご期待ください...! (2021年4月4日 11時) (レス) id: b8182772ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ | 作成日時:2021年3月15日 11時