【STPR】すとろべりーに演じて【男装】

11話 ページ12

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「あ、Aくんこれ食べる？あたらしく出たイチゴ味のやつなんだけど」


『え、いいの？あんなに嫌がってたのに...』



お菓子の袋を開け、1つ手に取り私の口の前に持って来る莉犬くん。



『り、莉犬くん。自分で食べれるから』


「いいからいいから」



問答無用で口にねじ込まれる。莉犬くんは満足したのか満面の笑みで、どう？おいしい？と聞いてくる。



『う、うん...美味しいよ』



相手は男同士だと思っているにしても恥ずかしい...



「ちょ、アカンやろ！！なぁなーくん！？これアカンよなぁ？...なーくん？」


「.......」


『なーくん？』



さっきまで普通に笑顔で喋っていたなーくんが黙り出す。いや今も笑顔なのは変わってないけど...



「なーく....ちょ！？何してんだよなーくん！！！！」



なーくんは黙ったまま莉犬くんの抱えていたお菓子をぶん取り自分の口に流し込んだ。

あれ？さっきまで人のお菓子は取るなって怒ってたような...



「俺のお菓子！！！！！な"ー"く"ん"！！！」


「そろそろチャイムなるし教室戻ろっか！」


発狂してなーくんの背中をポカポカ叩く莉犬くんと何事も無かったかのように教室へ戻るように促すなーくん。

なーくんが壊れた...



「なーくんめっちゃ嫉妬してるやん」


『え？』


「...罪な男やなぁAは」


『つ、罪！？』



入学早々業を背負ってしまった私。いや、元々背負ってはいたけど...



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