もう一人の六年は組は、あたし伍 (ページ14)

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第二百九十四話ページ14

〜カナside〜

*☼*―――――回想*☼*―――――

氷上「伊作・小平太・長次！」

善法寺「カナじゃないか！一人でどうしたの？」

あたしは、兵太夫と三治郎の部屋に行く前に一人外れて伊作たちのグループへと来ていた。

氷上「乱太郎達なんだが、恐らく兵太夫と三治郎の部屋にいる。そこで、普通に隠れてないのは確かだ。あそこはカラクリ部屋だからな。」

七松「おお！なら私達も…！」

氷上「いや、待て。お前たちには、こちらへ合流してくれと言ってるんじゃない。」

中在家「…どうするんだ？」

普通に行動してもダメだ。兵太夫と三治郎の部屋に隠れてるんなら、カラクリで隠れてるはずだ。だから…

氷上「多分なんだが、校庭のどこかに兵太夫と三治郎の部屋からの抜け道として、どこかに繋がってるんじゃないかって思ってな…

多分の話だから確定ではないが、探して損は無い。だから、お前たちに探してもらいたいと思って頼みに来たんだ。いけるか？」

善法寺「なるほど！」

七松「それなら私達に任せとけ！」

中在家「ﾓｿ…」

このジャンケンでグループを作ってよかったかもしれないな。あまり良くない組み合わせかと思ったが。

氷上「ﾌｯ、なら任せた。じゃあ、あたしは行くよ。また後でな！」

立花「カナ、どうだった？」

氷上「やってくれるってよ。これで、中で取り逃しても、外にあいつらがいるから保険をかけられる。」

*☼*―――――回想終わり*☼*―――――

と、いう訳で、さっきそう言った。捕まえられるなら捕まえたいが、無理ならなるべく追い詰めたい。というのが、あたしたちの考えだ。

伊作たちの気配がしてきた。よし、見つけてくれたらしいな。

ﾆﾔﾘ ←左の口角を上げた音

氷上「保険は上手く効きそうだな。」

七松「ん、来る…おぉ来たきた！」

声もしっかり聞こえるし、ここであたしらの勝ちかな。

三人が上を開けたのが見えた。

善法寺「いらっしゃい！」

乱太郎・きり丸・しんベヱ「わぁぁぁ！！」

潮江「逃がすな！」

待っているって知らなったから、驚いた様だが、その時に捕まえ損ねた。

ｼｭﾀｯ！ ←飛び上がった音

外にいた伊作・小平太・長次が動いて乱太郎・きり丸・しんベヱの前に立った。後ろからも、あたし達四人が追いついて、挟み撃ちだ。

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