もう一人の六年は組は、あたし伍 (ページ11)

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第二百九十一話ページ11

〜カナside〜

とりあえず、二手に別れたあたし達六年生。あたしは仙蔵・留三郎・文次郎の三人と一緒になって行動している。

なんで犬猿の仲の二人が同じになったかって？ジャンケンで決めたらこうなった…ホント、最悪だよ。

氷上「どの辺にいると思う、仙蔵。」

立花「そうだな…」

などと、頭が回る仙蔵と二人で考えながら探していた。実質、あたし達二人が主軸となって探しているようなもんだ。

氷上「やっぱりあっちか？忍たま長屋の方…」

立花「そうだな…自分たちの部屋にならいるだろう。」

二手に分けてあたし達の方がいろいろと優れていて、優劣着くんじゃないかと思うかもしれんが、こっちの方が劣ってるよ。伊作のところより。あっちには長次がいるんだし。

潮江・食満「どーこーだぁー！？」

潮江「俺が先に！」

食満「俺だぁー！」

潮江・食満「うぉーー！！」

ほら、こうなる…廊下を走らないのはしっかりしてるが、今は味方なんだからこんなアホなところで喧嘩しないで欲しいと思う。そろそろ我慢の限界だ…

ﾆﾔﾘ ←右の口角を上げた音

立花「お前ち！いちいち揉めるな煩わしい！」

氷上「お前ら、もっと真剣に探しやがれ！」

と、二人で怒らないといけない始末だ。こっちとらいろいろ考えながら探してるんだからさ…

氷上「はぁ。仙蔵と話してたんだが、一年は組の長屋の方に行こうと思う。で、問題はどの部屋に隠れたかだ。とはいえ、二つまで絞った。な、仙蔵？」

立花「あぁ。兵太夫と三治郎の部屋か、三人の部屋だ。」

こいつらが揉めている間にも、二人で頭をフル回転させて二つのどちらかに絞ったのだ。

食満「仙蔵、カナ。三人の部屋ならともかく、なんで兵太夫と三治郎の部屋なんだ？」

立花「バカめ。兵太夫と三治郎の二人はカラクリ好きだぞ。あいつら二人の部屋はカラクリだらけだ。」

潮江「なるほど！なら、可能性が一番高いのは…兵太夫と三治郎の部屋か？」

仙蔵と二人で顔を見合せて頷いた。

氷上「ご名答。なら、さっさと行くぞ。先を越される。向こうにはヘムヘムがいるからな。」

立花・潮江・食満「あぁ/おう！」

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