じゃんぷ たんぺんしゅう

（ cn ym ） ページ25

( 知念 )









ぐびぐびと次から次へお酒を口に運ぶ涼介 。


家だからいいと思っているのか 。




強くないのに 、 むしろ弱いのに


僕の警告を無視して呑みつづける 。








「 んふふ 、 ちねんものみなよぅ …… ひっく 、 」







止まらなくなってきた時から 、

いやもっと詳しくいえば呑もうと誘われた時からだけど



涼介がなにか抱えてるのは分かってた 。




ていうか 、 自棄酒するなんて

なにかあったからしかないけど 。






たぶん撮影で何かあったんだろう 。

忙しい涼介だもん 。

疲れてしまうのは仕方ない 。




だけど 、 どちらかと言えば彼女ポジの僕だけど

そんな時くらい頼ってほしい 。





僕不器用だし 、 涼介にとって何が出来るかは分かんないけど

慰めることくらいできる 。









「 りょうすけ 、 」




「 うぅん ？ 」







とろんとした真っ赤な顔の涼介に近づき 、

抱きしめる 。


涼介が座ってて 、 僕が立ってるから

自然と身長差がつく 。








「 … がんばったね 」






さらさらの髪を撫でる 。

と 、 肩が揺れだして何かと思えば

涼介が泣いているみたいで 。



こうやって弱い部分を見せてくれて

なんとなく 、 やっぱり嬉しかった 。








.









そのあと涼介が泣き止むまで待ってたら

いつのまにか寝てしまったようで


少し苦労したけどベットまで移した 。



ごろん 、 と隣に寝そべる 。




僕と涼介の間がなんだか淋しくて

ぎゅっと抱き着いて目を瞑った 。









...

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