〔14〕END ページ48
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「じゃあ、私たち先行くから」
トウコは気を使ってくれたようで、この場を離れようとする。
直樹「……っ、」
「行くよ」って彼女に腕を引かれるなぁくんの表情が曇っているように見えたのは、きっと私の勘違いだろう。
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二人の姿が見えなくなったところで、一世くんが頭を下げた。
一世『既読無視なんて…酷いことしてごめんなさい』
『あぁ…大丈夫！全然気にしてないから！』
全然なんて言ったらそれは嘘だけど。
ほんとはかなり気にしていたけど。
なんていったって負けた試合だ。
きっと一世くんは返信するのも気が引けたんだろう。
申し訳ないことをしてしまった、と今になって思う。
一世『ここで会えたら、言おうと思ってたんです』
誰もいない。
しん……と静まり返った空間。
夏の空はまだ明るくて、一世くんの表情を隠すさず見せる。
彼は、すぅ、と大きく息を吸った。
一世『好きです。初めて会ったときから、ずっと』
吐き出された息は言葉に変わる。
言われ慣れない言葉に動揺したけど、冗談だと思えなかったのは、彼の瞳がまっすぐに私を捉えていたからだ。
一世『今の方が出会った頃よりも、もっとAさんが好きです』
彼の瞳はまっすぐに私を捉えて離さなくて。
だから、私も視線を外すことなんてできなかった。
一世『俺の彼女になってくれませんか？』
初めて聞いた時よりもずいぶん低くなった声。
顔付きも男らしくなった気がする。
＿＿年下の可愛い男の子。
でもきっとすぐに男の子なんて言えないくらい成長するんだろう。
一世『返事は今じゃなくても大丈夫です。待ってますから…ずっと』
待つのは得意なんです、と一世くんは目を細めて笑う。
そんな彼に私はまるで声がなくなってしまったみたいに、何も言うことができなかった。
【ずっと、あなたを待っていた】END
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年上彼氏 - 意気地なしシンドロームってなんとなくですが、セクゾの名脇役入ってますか? (2020年6月12日 19時) (
レス) id: 865e89e5c1 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 秘め事は、どこから見れますか？ログインすればいいんでしょうか…？ (2020年5月6日 0時) (レス) id: aa68e5a62c (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - 匿名希望さん» 秘め事は5月中パスワードを外しています。ご自由にご覧ください。 (2018年5月26日 20時) (レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - ログインしてないのでメッセージ遅れないです。返信待ってます。 (2018年5月26日 18時) (レス) id: 65034c8742 (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - 匿名希望さん» ボードからご連絡いただけますでしょうか？誰もが見れる場でお伝えしてはパスワードの意味がありません。「メッセージ」でお送りいたしますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。 (2018年5月26日 6時) (レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年2月19日 13時
