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「A、お迎え来てるよ」
楓ちゃんの言葉に振り向けば、教室の後ろのドアのところで手を振る橋本くんの姿があった。
最近の橋本くんは、こうして教室まで迎えに来てくれる。
初めて手を繋いだあの日から、一緒に帰ることが多くなった。
嬉しいような、ちょっぴり恥ずかしいような、不思議な感覚で心がいっぱいになる。
「A、かーえろ！」
「あ…、えっと……」
私の席までやって来た彼が爽やかな笑顔でそう言った。
いつもはその言葉に笑顔で頷くけど、今日はそれができない。
だって、
80点…
80点が取れなかったのだ。
あとどれか1問でも合っていたら越えることができたのに…なんて今さら思っても遅くて。
“じゃあ、放課後よろしくね”
「生徒指導室で待ってるからぁ」なんて語尾にハートでも付いていそうなくらいの甘い声で言って、教室を出ていった悪魔を思い出すと、思わず身震いしてしまった。
「ごめんね。せっかく迎えに来てもらったのに」
「いいよ全然。てかさ、俺も手伝うよ」
「いや、でも…」
「二人でやったら早いし！さっさと終わらせて一緒に帰ろ」
彼は「ね？」って言いながら首を傾ける。
やっぱり橋本くんはどこまでも優しい。
……どこかの悪魔とは大違いだ。
橋本くんと並んで歩いて向かうのは生徒指導室。
三回ノックしてから引き戸を開けると、ここに来るたびに寝転んでいたその人が、今日は珍しく胡座をかいて座っていた。
「失礼します」
「あれ？橋本も来たの？」
予想外の人物の登場に驚いたのか、先生は大きな目をぱちくりさせている。
「人数多い方が早く終わるじゃん」
「おお、サンキュー」なんて言った�盒鏡萓犬蓮∋笋燭舛鮠靴�入れると座卓に置かれたプリントの山を指差した。
「じゃあ、このホッチキス留めよろしく！」
それは今にも雪崩が起きそうなくらいの量で、やっぱり橋本くんにも来てもらって正解だったって思った。
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riyona(プロフ) - chiiさん» コメントありがとうございます！！オチはまだ決めていません。というのも優斗くんも涼くんも素敵で、決められないんです(>_<)更新はゆっくりですが、どんな結末を迎えるのか最後までお付き合いいただけるとうれしいです(*>ω<*)よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2018年8月5日 19時) (
レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 王道ってことは優斗くんオチなんですよね…？涼くんが優しくていい彼氏すぎて、このまま幸せになって欲しい〜！って思っちゃいます（；＿；）このお話ほんとに好きで毎日更新楽しみにしてます！ (2018年8月2日 21時) (レス) id: 5119b8387b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - riyonaさん» 返信ありがとうございます！！まさか読んでいただけていたなんて...！本当にずっと大好きな作者さんに読んでいただけるなんて嬉しすぎます！ありがとうございます！！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 472c64059e (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - りと。さん» 感想ありがとうございます♪優斗先生ちょっぴりチャラいですが…(笑)これから王道な展開が続きます。糖度の高いお話になると思うのでお付き合いいただけると嬉しいです。そして実は私りと。さんのお話を読ませて頂いていたので、今回コメントを頂けて嬉しかったです！ (2018年7月16日 12時) (レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます。りゅりゅさんのお話、毎回楽しみにしています。先生優斗、とってもカッコいいです。。これから涼くんと優斗との三角関係がどうなって行くのか、楽しみにしています！ (2018年7月13日 22時) (レス) id: 828bff7cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年7月5日 10時
