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バタバタと廊下を走る足音。
その音はどんどん近づいてきて…ピタッと止まったと思ったら
「ごめん！遅くなった！！」
教室のドアのところで、荒い息のまま橋本くんが言った。
「阿部ちゃんセンセーの話長いんだよなぁ…」
はぁ…と困ったようにため息を吐き出して、ぽりぽりと頭を掻く。
少しずつ距離が近くなって、ふわっとせっけんみたいな香りが鼻先を擽った。
「待った、…よね？」
吸い込まれそうなほど大きくて、ガラス細工のように綺麗な瞳が不安そうに私を伺う。
子犬みたいな表情に、あぁ…可愛いなってそう思った。
「ううん、大丈夫。私も学級日誌書いてて、今ちょうど書き終わったとこだから」
「そっか。ならよかった」
ほっとしたように笑うのが、かっこよくて可愛くて。
ここに他の女の子がいたら、きゃーって黄色い歓声をあげるんだろう…なんて考えてしまう。
「急いで荷物取ってくるから、玄関で待ってて」
さっきの疲れた顔はどこへやら。
あんなにも乱れていた橋本くんの呼吸はすっかり整っていた。
「あっでも…日誌。生徒指導室に届けてくるから遅くなるかも」
日誌は橋本くんが来る少し前に書き終えていたから、あとはこれを担任の先生の所まで届けに行くだけ。
「んー、わかった。じゃあ、また後で」
どこかの国の王子様みたいに、爽やかに手を振って橋本くんが教室を出て行く。
その姿を見送ってから、スクールバッグに筆箱をしまって
ここからは少しだけ遠い生徒指導室に向かった。
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riyona(プロフ) - chiiさん» コメントありがとうございます！！オチはまだ決めていません。というのも優斗くんも涼くんも素敵で、決められないんです(>_<)更新はゆっくりですが、どんな結末を迎えるのか最後までお付き合いいただけるとうれしいです(*>ω<*)よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2018年8月5日 19時) (
レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 王道ってことは優斗くんオチなんですよね…？涼くんが優しくていい彼氏すぎて、このまま幸せになって欲しい〜！って思っちゃいます（；＿；）このお話ほんとに好きで毎日更新楽しみにしてます！ (2018年8月2日 21時) (レス) id: 5119b8387b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - riyonaさん» 返信ありがとうございます！！まさか読んでいただけていたなんて...！本当にずっと大好きな作者さんに読んでいただけるなんて嬉しすぎます！ありがとうございます！！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 472c64059e (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - りと。さん» 感想ありがとうございます♪優斗先生ちょっぴりチャラいですが…(笑)これから王道な展開が続きます。糖度の高いお話になると思うのでお付き合いいただけると嬉しいです。そして実は私りと。さんのお話を読ませて頂いていたので、今回コメントを頂けて嬉しかったです！ (2018年7月16日 12時) (レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます。りゅりゅさんのお話、毎回楽しみにしています。先生優斗、とってもカッコいいです。。これから涼くんと優斗との三角関係がどうなって行くのか、楽しみにしています！ (2018年7月13日 22時) (レス) id: 828bff7cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年7月5日 10時
