蒼のまにまに (ページ18)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:3,778 hit

しるかページ18

「この糸に念を纏わせ強化して、操作しながら戦えばだいたいの敵は殺れるのだわ。この糸と指が切れないようにする手袋、それからこの入れ物をお前にやるから、早速強化と操作の練習をするのよ。」

とうとうエリィのスパルタ訓練が始まった。

「最初はお前が特質の次に得意なはずの操作系の訓練を始めるのよ。手袋をはめて糸の先を持ち、糸にオーラを纏わせて……。操作の時のイメージは……」
＿＿＿＿＿＿＿

「ここ3日で実践まで使えるレベルにまで上達したことは褒めてやるのだわ。」

相変わらず豪速球で進んでいくレッスンに私はかなり疲労していた。それを見兼ねてかエリィは今日丸一日を休みにしてくれると言った。

よし、ゴン達の様子を見に行こう。

「ねぇエリィ、ゴンとキルアの様子見に行きたいんだけどあの人達どこにいるか知らない？」
「私が知ってると思って聴きに来たならお前の頭も相当おめでたいのだわ。お前と一緒に行動している私が知るわけないのよ。」
「ですよね。」

仕方がないので探しに出よう。高い位置から見渡せば見えるだろうか。

この辺で一番高い岩からゴン達がいそうな場所を見下ろしてみる。

北には居ない。東にも居ない。西にも居ない。南に……いた。地面が崩れて大きな落とし穴のようになった場所の中でゴンとキルアのペアと、知らない赤毛の男の人が戦っているのが見える。

急いで行ってみよう。