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rbr「あれ、珍しいやん。どうしたん」
「おぉロボロさん、シャオロンさん居る？」
扉の向こうからひょっこりと顔を覗かせたのはどこか大人びた顔つきの、大人しそうな人。彼の醸し出す雰囲気から、きっと年上なのだろうと推察できる。
はた、とその人と視線がかち合う。光のあたり具合もあるのだろうが、色素の薄い彼の姿がどこか儚く見える。お互い軽く会釈をすると、色素の薄い人は部室を軽く見渡した。
「あれ、今日は野球部の方なんや」
ut「どうしたんエーミール。シャオちゃんに用か？」
em「そうなんよ。ゾムさんからここの同好会に入ったって聞いたから、どんなことしてんのか聞きに来てんけど…おらんみたいやし今日は帰ろうかな」
kn「なんやそんなことなら俺らで説明したるわ！ほらエミさん、こっち座りや！」
そう言って近くの椅子をトントンと叩くコネシマ。エーミールと呼ばれている色素の薄い彼は、少し困惑した表情でこちらを見ている。コネシマ達が随分と親しげな様子から見るに、きっととても仲のいい間柄なのだろう。
エーミールさんはアレやこれやと促されるままに椅子に腰掛けた。ピンと張った背筋に、綺麗に膝の上で揃えられた両手。座っている姿だけでもこんなに様になる人は初めて見たかもしれない。
ut「せや、Aちゃんはエーミールとは初めましてやんな」
『そう、ですね』
em「あ、初めまして。三年のエーミールと申します」
『初めまして、2年のAです』
やはりエーミールさんは年上らしい。軽く挨拶を交わしお互いここにいる経緯を話すと、エーミールさんは少し驚いた様子で「噂の…」と呟いていた。忌々しいあだ名が三年の先輩にまで知れていると言う事実に頭を抱える私とは裏腹に、どこか楽しげな声を上げたのはロボロだった。
rbr「エミさんはアレやもんな、そういう恋愛成就系の話にめざといもんな！」
ut「お前そんな嘘にも近い話信じたって彼女はできへんって何回言うたら分かるんや！？」
em「違いますぅ！ただ小耳に挟んだことあっただけですぅ！」
声を荒げて言い返すエーミールさんを見て、一瞬でこの人も高校生なんだと実感してしまった。年相応というものだが、それにしてもギャップが凄まじい。
どうやらエーミールさんはこの同好会がどういった活動を主にしていくのか、わざわざ生徒会の仕事として調査しに来たらしい。生徒会とはいえど、所詮生徒。こんな雑務ばっかですよと小言を溢している姿は、どこか哀愁を漂わせていた。
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どどまる(プロフ) - ゆずごろもさん» 細かな点に気づいていただけて嬉しいです！今作もよろしくお願い致します！ (1月25日 23時) (
レス) id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
どどまる(プロフ) - 箱の湯さん» 前作から…！ありがとうございます！今後も不憫な夢主ちゃんとの掛け合いをお楽しみいただけるよう、精進して参ります！ (1月25日 23時) (レス) id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずごろも(プロフ) - 口癖が完璧すぎて最早LOVEでふ (1月25日 22時) (レス) @page9 id: b79b00a0df (このIDを非表示/違反報告)
箱の湯(プロフ) - 前作を読んで影で密かに応援していたものです…！通知が来たことを確認して、今作品を拝読させて頂いたのですが…。夢主ちゃんのポジションが、不憫な学生の女の子という設定がとても好みで非常に美味しかったです…！！d!メンバーさんたちも同学年なのがいいですね…！ (1月25日 22時) (レス) @page8 id: 23839ce7d7 (このIDを非表示/違反報告)
どどまる(プロフ) - 田中さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…！今作も是非お楽しみください！ (1月25日 12時) (レス) @page4 id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どどまる | 作成日時：2024年1月24日 21時
