続き ページ22
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utside
「ええで。」
僕はそう答えた。
どんな反応なんやろ、そう思って彼の方を見ようとするが、どうも体に力が入らない。
ああ、せや、眠いんや。
せっかく直した体勢が崩れ、ぱたりと廊下に倒れ込む感覚がある。
しかしそのまま抗えず、俺は夢へといざなわれてしまった。
ピピピピピ
鳴り止まぬアラームの音で目が覚める。
むくり、と体を起こせば俺はしっかりとベッドの中で寝ていた。それに加え、外を見れば青い空が広がっている。どうやら、朝らしい。
「いっ…たぁ…。」
逃れようがない頭痛。思っていた通り、ガンガンという痛みが頭に響いている。
二日酔い…最悪やな。
昨日のことを思い出そうとしてみるが、記憶は飛び飛びだ。
…ええと、昨日は…確か軍団で飲みに行って、そんで…?ああ、酔ってベロベロになった俺をショッピ君がここまで送ってくれたんやっけ。
そこまで昨日のことを辿って、ようやく思い出した。
『ええで』
そう、紛れもなく俺はショッピくんに言ったのだ。
「うわっ…俺っ…。」
思い出して、とてつもなく恥ずかしくなる。ずっと、ただただ「かわええなー」なんて思っていただけやったのに。
無理やり、その気持ちの本質を曝け出されてしまった気分だ。
かわいい、と一言で言っても、色んな「かわいい」がある。
くっそ、こうなったら認めざるを得ない。
その可愛いは、恋愛的な側面があったんや。
勿論、後輩としても可愛いと今でも思っている。しかしみんなでおるときも、二人でおるときも感じていたそれは、どちらかと言えば「恋」に近いもの。
それが分かってしまって、昨日の彼の表情が、どんどん耐え難くなってくる。
かわいいの裏には、恐ろしいほどの格好良さを秘めた化学反応があったのだ。
「かっこいい」
その言葉を、俺はもう感じずにはいられないだろう。
明日から、彼とまた会うのが楽しみな反面、どう接すれば良いのか、わからないという不安もある。
だがそれを超えるほどの彼への気持ちを、もう一度ちゃんと伝えたかった。
「よし、ほんなら今日も頑張るか。」
昨日とは打って変わって日が差し込む俺の家は、昨日よりもやけに綺麗だった。
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日を追うごとに会話文が減ってると思ったので、意識して会話多めにしてみたつもりなんですけど変わらないですね。どこで間違えたのか。
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スイコン - 私もsha受け大好きです!小説かけるのが凄すぎるのであこがれます(*´ω`*)これからも更新待ってます! (3月9日 9時) (レス) id: 101a9efed5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - みんな大好き保存箱さん» わ、同志の方ですか…?そうなんです…好きすぎて辛い…。お話のシチュ、僕の性癖なんで同じ性癖ですね!← sha総受けですね?久しぶりに総受け書くので不安ですが、了解しました! (2023年2月6日 22時) (レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - ただの人さん» そうなんですよ…!二人共可愛いというイメージがあったので、そこから抜け出せなかったです…!喜んでいただけて良かったです!! (2023年2月6日 22時) (レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
みんな大好き保存箱 - (ut×shoいいですよね…お話のシチュめちゃくちゃいいし………)………リクエストよろしいですか?……sho総受けが少なすぎて地底を這いつくばっているんです。 (2023年1月31日 21時) (レス) id: fe795c33ba (このIDを非表示/違反報告)
ただの人(プロフ) - リクエストの方ありがとうございました…🥹いやマジでやっぱショッピくんもだいせんせーも可愛いですよね…うつしょぴの供給ありがとうございます…ごめんなさい、しばらくサイトを開いてなかったので更新に気付けず…こんな素敵なお話ありがとうございました! (2023年1月14日 17時) (レス) @page22 id: 28d0277656 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちあ | 作成日時:2022年9月19日 18時