続き ページ18
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utside
いや、俺の後輩、かわいい。
思わず、ピー君とたまに呼んでしまうが、それも許してくれるショッピ君はなんとも心が広いと思う。
「まじで兄さん、今日上の空っすね」
ショッピ君はいつもの地声より少しだけ高い声で笑いながら、俺をからかった。
「そりゃそうやろショッピ。ほら。」
そういってチーノが指さした先は、俺の飲んでいた酒の空き瓶と、ほとんど空になった俺のグラス。
……ん?これって。
「まって、大先生間違えて俺のやつ飲んでるじゃないですか!」
一段と、彼の笑い声が高くなる。
先程から、確かに目の前にいる二人がぼやけたり、思考が変な方向に…行っていたりはしたが、これが原因か。
酒に強いショッピ君と、そこまで強くない俺。
彼の飲んでいた度数の高い酒を飲んでしまったら、そりゃあこうもなってしまうか。
いやまて、いつもよりアルコールがきつかったんも、ショッピのだったのも気づかなかった俺の老化が敗因では‥?
「すまん、ショッピかチーノ、水を頼んでくれへんか、なんか気づいてから一気にもっとフラフラしてきた。」
そう机に突っ伏しながら頼む俺を見て、二人は大爆笑しながら「店員さ〜ん」と水を頼んでいる。俺が言えへん言葉を。
少し経ってから冷たい水が来て、俺はそれを喉に通した。
冷たい水が喉を通り、少しだけ酔いが覚めてくる。
「うぇ…確定で二日酔いコースやん、こんなん…。」
「じゃあ明日仕事終わったらFPSやりましょうよ。」
「チーノ、お前は鬼なんか。」
水さえもなんだか気持ち悪くなってきて少し雑に机にコップを置けば、コンッという音がして、表面についていた水滴が、コップの側面を伝って落ちた。
もう限界だ、と睡魔に負けて、目をつぶる。
「いや、わかってへんチーノ。兄さん明日は女との用事が……」
「あ、そうやわ。すいません兄さん明日の夜はお楽しみですよ…ね、って、ショッピ、大先生もう寝てね?」
「ほんまや…どうしよ。あれやな、家に送る代わりとして兄さんに払ってもらおう。」
いや、お前どっちにしろ俺が払うことになってたやろ!
なんてツッコミは頭の中で浮かんだが、言うまでの体力はなかった。
俺のポケットにある財布を取り出してなにかするような音は聞こえたが、まあええか、とそのまま目を瞑る。
少しすれば、俺はパッタリと意識を失ってしまった。
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スイコン - 私もsha受け大好きです!小説かけるのが凄すぎるのであこがれます(*´ω`*)これからも更新待ってます! (3月9日 9時) (レス) id: 101a9efed5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - みんな大好き保存箱さん» わ、同志の方ですか…?そうなんです…好きすぎて辛い…。お話のシチュ、僕の性癖なんで同じ性癖ですね!← sha総受けですね?久しぶりに総受け書くので不安ですが、了解しました! (2023年2月6日 22時) (レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - ただの人さん» そうなんですよ…!二人共可愛いというイメージがあったので、そこから抜け出せなかったです…!喜んでいただけて良かったです!! (2023年2月6日 22時) (レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
みんな大好き保存箱 - (ut×shoいいですよね…お話のシチュめちゃくちゃいいし………)………リクエストよろしいですか?……sho総受けが少なすぎて地底を這いつくばっているんです。 (2023年1月31日 21時) (レス) id: fe795c33ba (このIDを非表示/違反報告)
ただの人(プロフ) - リクエストの方ありがとうございました…🥹いやマジでやっぱショッピくんもだいせんせーも可愛いですよね…うつしょぴの供給ありがとうございます…ごめんなさい、しばらくサイトを開いてなかったので更新に気付けず…こんな素敵なお話ありがとうございました! (2023年1月14日 17時) (レス) @page22 id: 28d0277656 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちあ | 作成日時:2022年9月19日 18時