w/r/w/r/d さん達のBL集！ぱぁと7

続き ページ17

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utside

「そうすよ兄さん。せっかく新年初の鬱軍団の食事やのに、まだぼーっとしてるじゃないですか。正月ボケですか？」
「いや…ちょっとな、後もう少しでまた仕事が始まると思うと気が重くて…。」

からり、と氷が入ったグラスを揺らして、一口酒を飲む。
はぁ、とわざとらしく一つため息を付いた。

「大先生、それ仕事が始まるんじゃなくて、女と遊べなくなるからの間違いじゃないですか？」

そうチーノが俺を煽るように言えば、それに同調してショッピ君も口角を少し上げた。

「せやろな、例えば…前に彼女がいた時の浮気相手だっ…」
「おいショッピ！新年早々、こんな居酒屋で暴露することないやろ！」

思わず酒を吹き出しそうになりながら耐え、ショッピの言葉を遮るようにツッコんだ。
危ない、また人間としての尊厳が一つ失われるとこだった。
必死に焦る俺を見て、二人はその様子を楽しんでいるようだ。

…そう考えると、こいつら本当に仲ええよな‥。
新年一発目だからか、俺も呼んでもらえたものの数週間前にチーノに聞いたらショッピといろんなとこに知らぬ間に遊びに行っていたことが発覚した。

羨ましいと思ってしまうのは、ただハブられているという哀しみか、それとも二人への嫉妬なのか。
それがどちらなのかは、僕自身でもうまく説明が出来ない。

目の前でぼんやりとする俺を眺めながら、心底楽しそうに笑っている二人を見て、ほんまこいつら、と心の中で悪態をついた。

ショッピ君とチーノは似ている点も多いが、真逆の点も多い。
ショッピ君は何が過去にあったのかというほど肝が座っているが、チーノは結構うじうじしたり凹みやすいところがある。

かと思えば、ショッピ君がいきなり脳筋になったりするのだ。

…まあ、まとめれば、チーノはわかりやすくて、ショッピ君はたまに予測不能の行動をするって…ことやな。

ギャップ萌え、という言葉があるが俺はショッピに、そんな感情を抱いている。
いっつも、「はいはい面倒くさい」とか、人が苦しむのを傍観しているような立ち位置なのに、たまーに…いや、最近その頻度の方が高いかもしれないが、いきなり謎行動をしたり、語尾がおかしくなったり、ちょっと幼気な精神年齢が少し低く見えるような…そんな態度をするのだ。

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