続き ページ13
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utside
ごろごろと、僕は未だ寝返りをうっていた。
なんだか、シャオちゃんの事を考えていたら、少しずつ瞼が重くなっていっているのを感じる。
だが、僕は瞑っていた目を開け、体をゲームに霧中になっているシャオちゃんへ向けた。
眠いけれど、なんだかシャオちゃんと話したい。
「しゃおーちゃん、何してるん?」
僕はたった今目が覚めたかのように装って、シャオちゃんにそう尋ねた。
「うぇ!?びっくりした…なんや、起きとったんかよ…今、ゲームしてるだけやけど。」
しゃおちゃん、しーっ。
そう口の前に人差し指をたてて、ちらりと周りに視線を移す。
その先には、大爆睡している我々師団の面子。
シャオちゃんは、まあ、あいつらのいびきの方がでかいやろ、なんていいつつ、僕の鞄を指差した。
「大先生も一緒に遊ぶん?」
「せやな、眠れへんし。」
僕はできるだけ音をたてないようにと、忍び足で僕の鞄のところまで行き、ゲーム機を取ってまた布団へもぐりこむ。
ゲーム画面を起動すれば、眩しいゲームの光が目に入って思わず目を細めてしまう。
しかし、それも数秒経てば慣れてきて、僕は隣のシャオちゃんと同じ体勢に寝転がった。
「なんのゲームする?シャオちゃん。」
「んー、じゃあこれ。最近めっちゃハマってんねん。」
できるだけ、周りを起こさないように僕らは小声で会話しつつ【GAME START】のボタンを押した。
それから、きっと数時間経った頃だろう。
流石にそろそろシャオちゃんも僕も限界なのか、互いに欠伸が目立つようになってきた。
どんどんゲームも謎のミスが相次いでくる。
「シャオちゃん、眠いやろ。」
「っていってる大先生も絶対眠い顔してるやん。」
「…うん…ぅふぁ…。っねむ。」
また一つ、大きな欠伸が出てきた。
そのせいで出た涙で、視界はぼんやりと歪んでしまっている。
その視界のせいなのか、僕の脳までぼんやりと、考えることをやめてしまった。
ゲームの前に考えていたことはおろか、ゲームをできる脳さえも、残っていないように感じる。
「大先生、どうする?もう寝る?」
その彼の問いかけに、僕は答えたつもりだったのだ。
いや、実際答えていた。
「そうやなぁ…。」
僕は何も考えずそう返事をして、彼に向けて微笑んだ。
日課になってしまった事を無意識の内にしてしまう。
「じゃあ、ねよっか。おやすみシャオちゃん。
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スイコン - 私もsha受け大好きです!小説かけるのが凄すぎるのであこがれます(*´ω`*)これからも更新待ってます! (3月9日 9時) (レス) id: 101a9efed5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - みんな大好き保存箱さん» わ、同志の方ですか…?そうなんです…好きすぎて辛い…。お話のシチュ、僕の性癖なんで同じ性癖ですね!← sha総受けですね?久しぶりに総受け書くので不安ですが、了解しました! (2023年2月6日 22時) (レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - ただの人さん» そうなんですよ…!二人共可愛いというイメージがあったので、そこから抜け出せなかったです…!喜んでいただけて良かったです!! (2023年2月6日 22時) (レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
みんな大好き保存箱 - (ut×shoいいですよね…お話のシチュめちゃくちゃいいし………)………リクエストよろしいですか?……sho総受けが少なすぎて地底を這いつくばっているんです。 (2023年1月31日 21時) (レス) id: fe795c33ba (このIDを非表示/違反報告)
ただの人(プロフ) - リクエストの方ありがとうございました…🥹いやマジでやっぱショッピくんもだいせんせーも可愛いですよね…うつしょぴの供給ありがとうございます…ごめんなさい、しばらくサイトを開いてなかったので更新に気付けず…こんな素敵なお話ありがとうございました! (2023年1月14日 17時) (レス) @page22 id: 28d0277656 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちあ | 作成日時:2022年9月19日 18時