続き ページ31
emside
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「…ゾム…さん？」
先程までまさしく酔った表情だった彼が、一気にいつもの落ち着いている時の表情になる。
「…エミさん、さっき言ったこと、酒の勢いだったと思って忘れてくれや。」
ごめんな、そうポツリ、と零すと彼は俯いてしまった。そのまま逃げるように先程の部屋へと走っていく。
私は咄嗟に、彼の腕を掴んだ。
「ゾムさん…なにか勘違いされてません…？」
「え…？」
きっとゾムさんはさっき私が彼のことを見つめていたのを、“隣だと安心する”と言われたのが嫌だったと勘違いしたのだろう。
むしろ、嬉しかったというのに。
こんなの、柄じゃないと自分でも思う。
でも、今…言う以外に選択肢は残ってない、そう思った。
「ゾムさん、私、ゾムさんのこと、好きですよ？」
一つ、ゆっくり深呼吸をする。
でも、うるさく動く心臓は落ち着いてはくれない。逆に、もっと自分の心音が聞こえてきたように感じた。それと同時に、何故か彼の鼓動まで聞こえた気がしてきて。
世界が彼と私だけのような、そんな気がした。
今、薄暗くて彼の表情はよく見えないけれどそれが、それがちょうど良い。
「好きな…いいえ、愛している人から隣にいると安心する、なんて言われて嫌な人なんていないでしょう？」
そう彼に向かって微笑むと、彼は驚いたような表情を一瞬浮かべ、安心したように、ふ、と笑った。
そんな彼を見てて思った。
私は、彼が笑っているのが好きなんだ。
「エミさんには俺の考えてること全部分かるん？エスパーやな。ありがとな、エミさん。俺もエミさんの事大好きやで。」
私がエスパーというよりも、ゾムさんが分かりやすいだけでは…、と思ったがそれは言わないでおいた。
「じゃあ、早く行きましょうか。きっと皆さん待ってらっしゃいますよ。」
「せやな！」
そう彼が返事して、私の右手を強く、そして優しく握りしめる。
その返事というように、彼に笑いかけると満足げな笑顔を見せてくれた。
これからもずっと…。
この笑顔と共にいられますように。
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あーちあ(プロフ) - ゆぽさん» ゆぽさん、コメントありがとうございます！sha受けかわいいですよね〜！(>ω<) (2022年11月3日 11時) (
レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽ - 初コメ失礼します。今、シリーズを全部見させてもらってます。shaちゃん受け大好きなので、すんごく嬉しいです‼ (2022年10月31日 8時) (レス) @page23 id: 07932f3154 (このIDを非表示/違反報告)
色怕(プロフ) - あーちあさん» 大丈夫です！！ありがとうございます！ (2022年4月8日 19時) (レス) id: 786b3b0688 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - 色怕さん» 色怕さん、コメントありがとうございます！zmshaですね！分かります！！sha受けいいですよね〜！！！ここのお話はすでに一杯なので、ぱぁと6での更新になりますが、大丈夫でしょうか？ (2022年4月7日 15時) (レス) id: 89bdb2b3c8 (このIDを非表示/違反報告)
色怕(プロフ) - 初コメ失礼します！sha受け大好きなので最高でした！よかったらzmshaを書いていただきたいです..!! (2022年4月7日 15時) (レス) id: 786b3b0688 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちあ | 作成日時：2021年1月22日 7時
