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「その結果は、ご存じですね」
揺り戻しが行われない、存続できない、修復も不可能なほど衰えた国。そんな国の行く末に滅亡以外の道はない。
「で、ですがっ！！」
桂がはっ、と息を漏らした。急に立ち上がった松方に注目が集まる。
「揺り戻しと、化身の皆様とは関係がないはずですわ」
「……本来なら」
本来は、本当なら。揺り戻しに使う国力は、国土のもの。ここまで化身に負担がかかることはあり得ないのだ。
「国民の情が溢れたことで、化身と国との線引きができなくなったんです」
その結果、起こったこと。
揺り戻しに使う力のすべてを、化身が担うようになった。
元々は国にかかっていた大きな負担が、いきなり化身の肩へのしかかることになってしまったのだ。
「揺り戻しは、本当に国の総力…国のすべてを使い切って行うんです」
「……国の、すべて」
伊藤の小さな呟きのち、その場は静寂に包まれた。
徐々に夜が更けていく。
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蟻。 - 三六 月さん» すみません！うわ、今気づきました…。ご指摘、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年12月6日 21時) (
レス) @page1 id: 7989c22791 (このIDを非表示/違反報告)
三六 月(プロフ) - 初コメ失礼します！とても、面白いです。あの、ルビ振りの所が気になったんですけどしてる方以外は消した方がいいかもです...そういうものでしたらすみません！更新頑張ってください！ (2022年12月6日 20時) (レス) @page2 id: c56d0b069e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟻。 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年12月6日 16時
