シェアル物語 (ページ6)

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怪我　　シェゾside ページ6

よろめきながら近づいてくるシェゾに、アルルは一時停止して、驚いた顔をした。

が、すぐに立ち上がり、シェゾを支えた。

かー君「ぐぐぐぐぐっぐーぐっ？(シェゾ、大丈夫？)」

カーバンクルがアルルにシェゾの体調を聞いて、アルルを見上げた。

アルル「カーくん、確か、タンスの中に包帯が,,,。それをとってきて。今すぐ」

かー君「ぐぐーっ！」

ラジャー！と言わんばかりに返事をすると、すごい勢いで奥に消えていった。

と、十秒後に戻ってきて、アルルに手渡すと、近くにあるソファーに、ぼふんと乗っかり、

ぐーぐーと、速攻寝てしまった。

アルルは、ヒーリングをかけつつ、シェゾの肩に包帯をグルグル巻いている。

シェゾ「くっ,,,。」

闇が光にけがの手当てをしてもらうとは,,,と、シェゾは、少し頭を抱えて顔をしかめた。

アルル「ねぇ、この怪我、本当にどうしたの？」

シェゾ「,,,,,,,,。」

最近、お前らの生活を見たせいで、よく分からない何かが欲しくなった。

だからあの洞窟に入ったが、何かが邪魔してうまく戦えなかった。

,,,,,,,,,,,,,,などと、シェゾが言える訳がない。

もし、欲しいものが危険なものだとしたら、尚更,,,,,,,。

シェゾが無言を貫いていると、アルルがポツリと呟いた。

アルル「肩は、反対側に曲がってるね。ヒーリングじゃ、無理だな,,,」

やはりか。と、シェゾはため息をついた。