ゆーととりょーすけといっしょ 【ytym】

キミはライバル！ ページ21

　
　
　

　
　
　

ボクがおウチに来てから、一週間とちょっとが経った。









その間りょーすけもゆーともお仕事があって
家に帰ってくるのが遅い日もしばしば…。







そうそう！
この間初めて知ったんだけど
2人は”アイドル”と呼ばれるお仕事をしているらしく
テレビの中でキラキラと輝く2人を見たとき、びっくりして思わず吠えてしまった。









ボクはと言うと、まだまだ幼い事もあって
1人でお留守番するのは早いみたい。









2人がお仕事の時はマネージャーさんかりょーすけママに預かって貰うこともあって、
ちょっぴり寂しかったのは、2人には内緒の話…。









でも今日は特別みたい！









「今日は雑誌の取材と撮影だけなんだけど…
急に撮影に来るはずだったワンちゃんが一匹来れなくなったんだって。」









「ふぅーん…じゃあ、翔。
一緒に雑誌に出てみる？」









と言うわけで、ママ、兄ちゃん、姉ちゃん。
ボク、モデル犬デビューしちゃうそうです。









「おはよう、翔くん！」
「ワン！」






もう顔なじみになったマネージャーさんと挨拶を交わすと、りょーすけもゆーとも車に乗り込んだ。


さぁ、お仕事場所まで出発ーっ！









いつもは置いていかれるから寂しいけど
今日はりょーすけもゆーとも隣に居てくれるから、とっても幸せ。








今だって、りょーすけの膝の上に乗りながら
片手でゆーとが耳を撫でてくれている。









はぁ…ダブルで幸せだよ…。









しばらくすると、ゆーとから微かな寝息が…。
昨日も夜遅かったからまだ眠たいのか
りょーすけの肩に頭を預けてスヤスヤと眠っていた。









一方りょーすけは、ゆーとの頭をポンポンと軽く撫でると、すぐに目線をスマホに移した。







なに見てるんだろう…？
　
　
　
　
　

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