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ボクを床に降ろすと、りょーすけは忍び足でソッとベッドルームから出て行った。
その後ろをトコトコと着いていくと
どうやら水を飲むためにキッチンへ行っていたようだ。
「あれ、翔。まだ寝てても良かったのに」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して喉を十分に潤すと、りょーすけはボクの分まで水を分けてくれた。
わー、ありがとう!
頭を軽く撫でると、りょーすけは部屋の隅っこに移動して、何かのスイッチを入れたようだった。
なんだろう。
気になったボクはりょーすけに近づこうとした瞬間、あるものを見つけてしまった。
そいつは何やら丸い物体で、不規則な動きをしながら段々とこちらへ近づいてくる。
えっ…なに!?
突然方向転換したやつは、ボクに向かって真っ直ぐ進んでくる。
やつはもう目の前に居る。
こわい…
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい…
こわいよ!!!!!
「キャ……キャウゥゥーーーン!!!!!!!」
ゆーと助けてーー!!!
ボクはベッドルームまで全速力で走って戻ると、ベッドでスヤスヤと眠っているゆーとの顔めがけて思いっきりダイブする。
「ぐふっ!?」
こわいよ!ゆーとこわいよ!
助けてー!!
「えっ、何!?…翔?」
バッと飛び起きたゆーとにガッツリとしがみつく。
パタパタ…
「いまの声なに!?翔?裕 翔?」
ボクの鳴き声にびっくりしたのか、りょーすけは慌ててベッドルームへ戻ってきた。
「分かんない。翔が急に俺の顔へ飛んできて…」
「裕 翔のこと起こしてくれたの?」
「え、そうなの?えらいねー!」
違うよーばかー!!
いや、起きて欲しかったけどね!
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のん - あーこんさん» こちらこそワガママ言ってすみません汗 楽しみにしてます! (2019年1月10日 19時) (レス) id: 104d3e0cd6 (このIDを非表示/違反報告)
あーこん(プロフ) - のんさん» コメント&リクエストいただきまして、ありがとうございます!こちらは基本的に本編だけを載せようと思っているので、短編集の方で書かせていただきます! 時間は掛かってしまいますが、よろしくお願いします。 (2019年1月5日 16時) (レス) id: a5a54f1026 (このIDを非表示/違反報告)
のん - このお話すごく好きです!リクエストいいですか?山田くんが大ちゃんや知念くんとラブラブしてて、それに嫉妬する裕翔くんと翔くんを書いて欲しいです! (2019年1月4日 1時) (レス) id: 104d3e0cd6 (このIDを非表示/違反報告)
千優(プロフ) - あーこんさん» 返信ありがとうございます!ずっと応援してます!お忙しいとは思いますが頑張ってください!! (2019年1月3日 22時) (レス) id: 23acac5f18 (このIDを非表示/違反報告)
あーこん(プロフ) - 千優さん» お待ちいただきまして、ありがとうございます!更新が遅くなってしまいますが、これからも応援してくれると嬉しいです(^^) (2019年1月3日 22時) (レス) id: a5a54f1026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーこん | 作成日時:2018年11月4日 11時