HiB学園1年3組 (ページ17)

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太陽がさんさんと照りつける、よみうりランドのプールに
異様にスタイルと顔がいい男女の集団がいた。

それは扶桑花学園、通称ハイビ学園の生徒たち
主に1年3組の生徒たちである。

浮所「フー！暑い～！」
佐藤「うわー！たのしそー！」
岩崎「龍我くん走ると滑るy…」
佐藤「うわっ」

岩崎の注意虚しく、佐藤はツルッと、絵に書いたように滑って転んでしまった。

佐々木「は～、暑いねえ」
矢花「あついっす」
井上「なんでいんの？」

なぜか、彼らもいっしょなのである。

那須「音城さんは？」
中村「まだ着替えてるよ」
作間「Aちゃん、着れたかな」
猪狩「あれっ、おとの水着選び手伝ったの誰だっけか～」
作間「こら！うるさい」

浮所「え？何？ちょっと待って」
佐々木「ん？え？」
井上「おい、どういう事だよ」
高橋「幼なじみのおれ聞いてないんれすけろ」

混乱する他メンバーを前に、
猪狩がニヤニヤと事の真相を話し出した。

猪狩「こいつがさ～なn」
作間「あ、あの、Aちゃんの相談にのっただけ！！」

アセアセする作間を前に、
紺色のレースのビキニの上に、涼しげな白レースのパーカーを着る音城がやってきた。

赤面するメンバー、目のやり場にわからないメンバーなど様々である。
保育園からいっしょのはしみずは毎年見慣れているからか、普通の表情である。

音城「え、待たせた？」
井上「遅い」
橋本「待ってないよ」

音城「良かった、着るの手こずっちゃって」
猪狩「ふ～ん」
音城「作ちゃん、水着選び手伝ってくれてありがとう～」
作間「！！！」

作間は飲んでいた水を吹き出してしまったが、
周りの刺さるような視線がいたい。

藤井「Aちゃん、どういうこと？」
音城「水着買うから着いてきてもらった」
高橋「なんでおれじゃないの！」
音城「ダサいから…瑞稀もりょうちゃんも素っ気ないし…いろんなの試着して作ちゃんに選んでもらった♪」

作間の顔がみるみると赤くなり、別メンバーの顔も
違う意味で赤くなっていった。
巻き込まれたはしみずは心外である。

高橋「おい作間ァ！」

まだプールに入っていない彼ら。
まだまだ波乱はありそうである。