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樹には新しい彼女がいるから、
だからもう忘れよう、って決めたのにな。
簡単にできないよ。
これが最後の恋愛だ、なんて
馬鹿みたいだけど、本気で思ってたからなおさら。
「ねえっAちゃん、だよね」
どこか見覚えのある人。
たぶん、
「樹の…、」
そうだよ、って微笑む彼女。
すごく可愛らしい子。
「どうしたの?」
「あの、樹のことまだ好き、なの?」
「…なんで?」
「ううん、まだ好きなのかなって」
何年もずっと一緒にいたからね。
そう言いたかったけど、もう言えないんだ。
樹が好き、って言えるのも当たり前だったけど
もうそれさえも当たり前じゃなくなっていた。
それに今さら気がついた。
もう簡単に言っちゃいけないんだ。
「樹は、私なんて見てないよ」
そうだよね、って微笑む彼女はすごく幸せそうで。
ちょっとは そんなことないよ!みたいなこと
言ってほしかったけど。
でも彼女さんに言われても虚しいだけか。
あーあ。どうしてこうなっちゃったのかなあ。
なんて、今になって自分を責めるの。
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憂 雛 .(プロフ) - 千明さん» こちらの作品のコメントは全て削除させていただきます。他作品で荒らされた分に関しては、違反報告をさせていただきます。 (2018年2月13日 21時) (レス) id: 96ea704e38 (このIDを非表示/違反報告)
千明 - 管理人さん あたし 一生 お前の事 恨んでやるから。 (2018年2月13日 21時) (レス) id: 4edceca798 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - この作品おもしろくて更新が楽しみだったし、めっちゃよかったです!続編か樹くんメインのお話できたらまた読みたいです!おつかれさまでした!! (2017年5月16日 17時) (レス) id: bcf8818214 (このIDを非表示/違反報告)
憂 雛 .(プロフ) - クロシアさん» 間違えてつけてしまっていたみたいです。すいません。今後気をつけます。ご指摘ありがとうございました。 (2017年3月2日 20時) (レス) id: 96ea704e38 (このIDを非表示/違反報告)
クロシア - この作品は、実在する人物の名前が使われた作品です。オリジナルフラグを外してください。場合によっては違反報告されてしまいます。棲み分け宜しくお願いします。 (2017年3月2日 17時) (レス) id: aa524e2443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂 雛 . | 作成日時:2017年2月26日 20時