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「誰か…っ」


必死に周りに助けを求めたとき、

突然視界が歪んで、

気づけば誰かの胸の中にいた。


「こいつ俺の彼女なんで」


聞き慣れた声に顔を上げれば、

この前冷たい言葉を放ち去って行った樹。


「……チッ」


舌打ちして去って行く男の人。

もうどこかへ行ったのに、

彼はなかなか離してくれなくて。


「…、離して」


そう言うとすぐに離れる彼。

離れてって言ったのは自分なのにどこか寂しくて。

目に涙がたまるのが自分でわかる。

気づかれないように少し下を向く。


「あれ、泣いてんの?」


なのに彼にはすぐにバレてしまう。

また腕を引っ張られて胸の中へ。

押してみても離してくれる様子はなくて、

むしろ力が強くなる一方。


「怖かった?」
「…当たり前でしょ、っ」
「あんな奴に気をつけてって昔から言ってたのにな」
「うる、さい」


あんなことを言った彼とは思えなかった。

会いたくなかった、って言ったくせに。

なんでそんなことするの。


そっと顔を上げると視線が交わる。

もう捕まんないでね、ってその場を去った。

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憂 雛 .(プロフ) - 千明さん» こちらの作品のコメントは全て削除させていただきます。他作品で荒らされた分に関しては、違反報告をさせていただきます。 (2018年2月13日 21時) (レス) id: 96ea704e38 (このIDを非表示/違反報告)
千明 - 管理人さん あたし 一生 お前の事 恨んでやるから。 (2018年2月13日 21時) (レス) id: 4edceca798 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - この作品おもしろくて更新が楽しみだったし、めっちゃよかったです!続編か樹くんメインのお話できたらまた読みたいです!おつかれさまでした!! (2017年5月16日 17時) (レス) id: bcf8818214 (このIDを非表示/違反報告)
憂 雛 .(プロフ) - クロシアさん» 間違えてつけてしまっていたみたいです。すいません。今後気をつけます。ご指摘ありがとうございました。 (2017年3月2日 20時) (レス) id: 96ea704e38 (このIDを非表示/違反報告)
クロシア - この作品は、実在する人物の名前が使われた作品です。オリジナルフラグを外してください。場合によっては違反報告されてしまいます。棲み分け宜しくお願いします。 (2017年3月2日 17時) (レス) id: aa524e2443 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂 雛 . | 作成日時:2017年2月26日 20時

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