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無理に聞き出そうとも、話を無視することもしないのが侑李くんのいいところ。
だから、涼介がアイドルとしてデビューした中学生の頃から侑李くんに甘えっぱなし。
涼介もいなくて、クラス替えして、仲良い友達なんていなくてひとりぼっちだった私が
当時、涼介とハマっていたゲームの攻略本と睨めっこするのが休み時間のブームで。
そんな私に 「 ゲームオタク 」 って毒を吐かれたのがキッカケ。
侑李くんも同じゲームをしてたから、打ち解けあえたんだけどね。
A 「 そうだ!ねぇ今度映画に出るの!だから、ゆう、 」
侑李 「 いっしょに来て…でしょ? 」
私が言いかけた言葉を察知して、先に言ってしまうのも相変わらずみたい。
素直にコクンと頷く私に、ふふって小さく笑って
侑李 「 いいよ。Aが映画代払ってくれるならだけど、 」
A 「 それはさせていただきます… 」
侑李 「 ふふ。よろしい 」
こんな侑李くんだけど、涼介がドラマに出るときはすぐ教えてくれたし、毎週終われば 「 語りたいだろうと思って 」なんて言って電話してきてくれて。
涼介への想いが普通のファンとは違うことを理解してくれてるから、話しやすいんだ。
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作者名:なゆ | 作成日時:2017年5月30日 20時