7-休み休み行きましょう ページ9
うり太郎様リクエスト
「ベポ、シャチ、ペンギン、Aで遊園地」
「TDL…!初めて来たぁ〜……!」
冬休み。
受験もいよいよ本番が近づく中、私はイツメンに連れられてTDLへとやって来ていた。
ペンギンには「詰め過ぎだ。偶にはゆっくり休めよ」と言われたが、私はそれどころではない。
あの雄英高校だ。
倍率は300倍。
つまり、300人中の1人しか受からないのだ。
本当はもっと勉強したかったが、まぁ最近肩凝りや諸々と言った身体的症状が出始めている為、私は渋々やって来た―――――訳だが。
TDLには初めて来た。
それに、友達と遊びに行くのも初めて。
「何だかんだ言って、1番喜んでるのはAだよね」
「だな」
ベポの言葉に相槌を打つペンギン。
彼は「はぁ……そしてあの馬鹿は」と呆れ気味に言うと、興奮しているシャチへ目線を向けた。
雄叫びを上げる男子高生……その姿は、とてもシュール。
まるで子供のシャチを引き摺り、私達は中へ進んだ。
「まァ……まずはスペースマウンテンだよな」
「「だよな」」
まさに満場一致。
私はワクワクしながらも、スペースマウンテンへ足を進めた。
そして―――――
「ははっ、A髪ヤベェぞ」
風圧で髪はボサボサ。
私は「わぁ〜、見ないでぇ〜!」と言いながら、手櫛で髪を直していく。
だが、シャチは大笑いしながら私の頭をワシャワシャと撫で回した。
「あ"あ"〜〜〜っ!髪の毛がぁ〜〜〜……」
髪は更にえらいことに。
すると、私は耳がヒクヒクと動くのを感じた。
撫でられるのは好きだ。本能的に気持ちが良い。
ただ、今は外。
こんな頭で歩ける程私は図太くない。
「シャチ〜〜〜???何してくれてんのかなぁ〜〜〜???」
「ギャアアア逃げろォーーー!!」
私はその日、久しぶりの受験を忘れてはしゃぐことが出来た。
「まァ、一件落着か」
「最近かなり思い詰めてたみたいだからね」
おれの隣で歩くベポは、そう言って小さく笑った。
シャチを追いかけ回すAの笑みは、心の底からの無邪気なもの。
最近―――――受験に追われ、思い詰めていたようだから安心した。
Aは複雑な家庭環境だ。
母親は病気で他界、父親はプロヒーロー。
おれは母親を喪う辛さも知らないし、父親が朝から晩までいない訳でもない。親戚の過度な期待がある訳でもない。
おれ達はAの事情を知るが―――――理解者になることは出来ない。
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クロ - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください✨ (6月16日 2時) (
レス) @page16 id: bc50a78055 (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - うり太郎さん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月10日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - リクandコメ失礼します…!ベポ、シャチ、ペンギンと主ちゃんで遊園地が見てみたいです!! (2021年12月10日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - どこでもニトリさん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月5日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
どこでもニトリ - 初めまして!リクよろしいでしょうか?盃兄弟との絡みが見たいです!(特にサボくん)お願いします!! (2021年12月5日 21時) (レス) id: c9f8dc2643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_ururu_ | 作成日時：2021年12月3日 19時
