4-良き腐れ縁 ページ6
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「おー、Aおはよ」
「はよ〜……」
いつも通り、声を掛けてきたシャチとペンギンに眠たい目を擦って返事をする。
昨日思わず泣いてしまったから、涙の跡とか無いといいけど。
すると、べポがふわふわの毛を揺らしてこちらへ来た。
「見てよ、これ。先週のヘドロ事件！」
べポが見せてきたのは、先週起きた事件のニュースの画面。
私が「何で先週？」と言うと、打たれ弱いべポは「なんかすいません……」と窄んだ。
まぁ、この事件は割と近くで起きていたのにも関わらず、あまり私たちの話題に出てこなかった気もする。
「……そうえいばA。目ェ赤いぞ。何かあったのか？」
暫く話していると、ペンギンが触れてほしくないことに触れた。
彼はよく人のことを見ているから。
「ん〜……まぁね。家でちょっと
彼らは私の家庭事情を割と把握してくれているので、こう言えば「そうか、何かあったら俺らに言えよ」と言ってくれる。
「誰かに相談してね」とか、そういう他人任せのではなくて。
彼らを頼っていいんだって。
―――――彼らは、そう思えるんだ。
「……うん、ありがと〜」
ふふ、と唇から笑みが零れる。
昨日の父親の言葉など、私の記憶からすっかり抜け落ちていた。
―――――放課後。
私は部活の後輩の顔を見たくて、2年生の教室に訪れていた。
「やっほ〜。美々ちゃん、波ちゃん」
ふたりとも凄く美人で、自慢の後輩だ。
ひょこっと顔を出せば、わらわらと人が集まってきた。
「ビビとナミー、誰だそいつ？」
ふたりのクラスメイトと思われる男子生徒が声を掛けてきた。
「先輩に敬語使いなさいよ！」と怒鳴るナミちゃんは凄く逞しいと思う。
私は「いいよいいよ〜」と笑いながら、教室に足を入れた。
「君さ、サボくんとエースくんの弟でしょ〜？」
「ふたりから聞いてるよ」と言いながら、昨日の勉強会を思い出した。
ふたりはかなりの弟思いらしく、弟自慢が凄かった。
コアラちゃんは呆れていたが、私に兄弟はいないので凄く微笑ましく思えた。
「今日は顔見に来ただけだよ〜。元気そうならよかったぁ。最近受験も近いから、会えなくなるかもしれないからね〜」
私はそう言って後輩の教室を後にした。
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クロ - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください✨ (6月16日 2時) (
レス) @page16 id: bc50a78055 (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - うり太郎さん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月10日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - リクandコメ失礼します…!ベポ、シャチ、ペンギンと主ちゃんで遊園地が見てみたいです!! (2021年12月10日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - どこでもニトリさん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月5日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
どこでもニトリ - 初めまして!リクよろしいでしょうか?盃兄弟との絡みが見たいです!(特にサボくん)お願いします!! (2021年12月5日 21時) (レス) id: c9f8dc2643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_ururu_ | 作成日時：2021年12月3日 19時
