2-苦手の克服 ページ4
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そして放課後。
私はシャチとペンギンと共に、約束しているファミレスへ向かっていた。
私は勉強が苦手である。ひとりでやるよりかはいいのではないかと思って勉強会の誘いを受けたが、矢張り勉強は嫌なものだ。
そんな考えを巡らせながら、「勉強かぁ〜……」と溜息を吐いた。
「あー、Aはまぁ……勉強にが―――――」
「馬鹿だもんな」
オブラートに包もうとしていたペンギンの声を遮って、シャチがすばっ、と私の心を抉った。
ペンギンが「おい！おれが折角オブラートに包もうと―――――って、Aが窄んでんじゃねぇか！」とシャチをどつくのを横目に、私はずーん、と暗い気分になった。
「ていうかぁ、シャチには言われたくないんですけど〜……」
彼も私と大して成績は変わらないというのに。そう言えば、図星を突かれて彼は「うっ」と唸った。
そんなくだらない会話を交わしていれば、直ぐに目的地へ到着した。
携帯でコアラちゃんに「着いたよ」とメールを送ると、直ぐに店内に入る。
「コアラちゃん達もう居るってさ」
「え、どこ？」
少し店内を見回せば、こちらへ手を振るコアラちゃんを見つけた。
まだ見つけられていないであろうふたりに声をかけ、そこへ向かう。
「やっほ〜、コアラちゃん。ちょっと遅れたかも〜」
私は「大丈夫だよ」と笑うコアラちゃんを見た後、その向かいに座る男子生徒ふたりへ目を向けた。
へら、と笑って「エース君とサボ君だよね〜？
「ん〜と……私の顔、何か着いてるかなぁ〜？」
ふと、そこでサボ君が私のことをじっと見つめていることに気付く。
彼は「いや、何でもねぇ」と答えると、そっぽを向いた。
別に私はそこまで顔が整っている訳でもないので、私を見つめる理由などない筈だ。
少し不思議に思ったが、シャチが「早く座れよ〜」とうるさいので、特に気に留めず席に座った。
「……Aって、勉強苦手なんだな」
勉強会が始まって少しして、私の目の前にいたエース君がそう言った。思わず「うっ」と声が零れる。
横で吹き出すシャチは思い切りどついておいた。
「いやぁ、受験だから頑張っているんだけどねぇ……えへへ」
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クロ - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください✨ (6月16日 2時) (
レス) @page16 id: bc50a78055 (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - うり太郎さん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月10日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - リクandコメ失礼します…!ベポ、シャチ、ペンギンと主ちゃんで遊園地が見てみたいです!! (2021年12月10日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - どこでもニトリさん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月5日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
どこでもニトリ - 初めまして!リクよろしいでしょうか?盃兄弟との絡みが見たいです!(特にサボくん)お願いします!! (2021年12月5日 21時) (レス) id: c9f8dc2643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_ururu_ | 作成日時：2021年12月3日 19時
