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*
曲を奏で終わると、彼女は口を開けたまま放心状態だった。
「僕が先に見せてあげたから、君も見せてよ。
ね、いいでしょ？」
最後のおねだりをしてみる。
「…………分かりましたよ」
俺の強い押しについに彼女は折れた。
すると、手馴れた手つきでキャンバスに筆を走らせる。
さっきまでの間抜けな表情とは一変して、絵を描いている時の表情はとても真剣だった。
息をするのも忘れるくらいに筆を走らせている彼女の邪魔をしてはいけない気がして、少し離れたところに座り、膝に頬をつけてじっと待っていた。
＿＿＿
「……できた」
どれだけ経っただろうか。
彼女のもとへ近づくと、
「…………わあ、俺だ」
自分が描かれていた。まるで自分ではないように、美しく優しく描かれているはずなのに、なぜだか自分だと分かった。
片手に描かれたバイオリンのせいだろうか。
背景には陽だまりのような優しい黄色が塗られていて、より一層絵に優しさが滲んでいる。
「あなたの演奏があまりにも素敵だったから……」
まるで独り言のように彼女はそう呟いた。
初めて、かもしれない。
俺の演奏を聴いてくれた人も、素敵だと言ってくれた人も。
誰にも聴かせたことのなかった音色が、初めて君の心に届いた。
人に聴いてもらえることが、認めてもらえることがこんなにも嬉しい事だったなんて。
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ぴ(プロフ) - なんか盛大に返信きて少し恥ずかしいです笑笑 でも応援してます！楽しいです！ワクワクしてます！更新待ってます！！何回もコメントすみません！笑 (6月29日 23時) (
レス) @page40 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - すっごい！！！楽しみです！これからどんな展開になるんだろうってワクワクしました〜誰が出てくるのかなーとか…！更新楽しみに待ってます！ (6月20日 17時) (レス) @page38 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)
おみず - オリ‘フラ立ってますよ！💦 (5月19日 10時) (レス) id: 05055a42b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼロコーラ | 作成日時：2023年5月17日 23時
