ゆ め の く に 。

＠ 碧 色 。 ページ34

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( 美術担当 . 安田 )





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五時限目を知らせるチャイムが鳴る時、


不意に彼は思う。



「 次、Aちゃんのクラスや…… 」




彼もまた、彼女に恋心を、寄せている御様子。


「 失礼しま ー す っ 」



…… あ。





そんな彼の名は、安田章大。

ふわふわした特徴的な喋りと、

センスの良い容姿が、生徒に人気である。



「 はい、授業始めるよ ー 」




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「 あ、せんせ！」


「 んわ っ、Aちゃん。どうしたん？」

「 美術部入りたいんですけど 、」


「 んえ！ほんま？! 」

「 はい！だから、その……入部届を…… 」


「 嗚呼！成る程ね！分かった！


じゃあ、さ、放課後、此処で待ってるわ 。」

「 あ、はい っ ！」




届かない恋心 。


気づかない恋心 。



甘くて苦い、愛と恋 。

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