6 ページ7
少し重くなりすぎたボストンバッグを引きずるようにして玄関まで持っていった。
ウエストポーチは既にさげている。
準備万端でリビングに入ると、
なぜか、少し悲しそうな、寂しそうな両親と目が合った。
2人は、私の元へやってくると、
ｷﾞｭｯｰと効果音が付きそうなほど強く私を抱きしめた。
嬉しいんだけど、嬉しいんだけどね？
苦しい。もう、窒息死しそうだわ(白目)
しばらくして、痛いくらいの抱擁から開放される。
『変なお父さんとお母さん』と笑いながら言うと二人もつられて笑った。
｢A、お母さんうっかりしてて、大事なものを渡しそびれてたわ。｣
いつものような綺麗な笑顔で笑いながら言うお母さん。
なにを渡されるのかとソワソワして待っていると、通帳を私のウエストポーチへとしまったのだ。
さすがに私もびっくり。
いやー、普通、7歳児に通帳もたせるか？
あ、この世界に普通は通用しないわ……
なんせ、ゴム人間とかいるしね、不死鳥とかいるしね、フランスパンとかいるしね(笑)
｢この通帳の中のお金はね、手持ちのお金が足りなくなった時に使うのよ？間違ってもムダ使いはだめだからね？｣
私の目線に合わせてしゃがんでくれていたお母さんの目をしっかりみてから頷き返す。
それからは色々とあっという間。
なぜか、お母さんが化粧道具一式を私のボストンバッグに無理やり入れたり、
お父さんからは、お父さんが一番大事に使っていた懐中時計を貰ったり……。
ほんとに、いったいどうしたんだ……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宮原星花(プロフ) - 3aIgtBqf0I85qPxさん» ありがとうございます！とても励みになります(泣)これからもよろしくお願いします！ (2019年9月19日 7時) (
レス) id: 6b24f4bd7d (このIDを非表示/違反報告)
3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年9月18日 19時) (レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
宮原星花(プロフ) - mimiさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて凄く嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2019年9月17日 18時) (レス) id: 6b24f4bd7d (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 素敵な作品を読ませていただきました。とても好きな雰囲気です。これからも応援しております！ (2019年9月17日 10時) (レス) id: 37a2b7b4f4 (このIDを非表示/違反報告)
宮原星花(プロフ) - chocokoro2525さん» コメントありがとうございます！私も早く白ひげのみんなと出会って欲しいと思ってます！ (2019年9月15日 17時) (レス) id: 6b24f4bd7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宮原星花 | 作者ホームページ：https://www.alphapolis.co.jp/novel/905339711/7133683
作成日時：2019年8月30日 19時
