嘘 ーSeasons rmpg girlー

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・壱馬 side


とりあえずマネージャーさんにホテルの場所だけ連絡をしてスマホの電源を切った。


メンバーからのメッセージも、

特に慎からの○○の現状報告を見てられないから。



寝よう。そう思って目をつぶっても



”別れよう”そう言った時の○○の傷ついた表情が浮かんで



壱馬「…っ、はぁ、」



何度も何度もその繰り返し。



結局まともに眠れなかった。




壱馬「わざわざすいません」



睡眠不足でも次の日の仕事に穴をあける訳にはいかない。


久しぶりに電車で行こうと考えていたけど、

マネージャーさんがわざわざ車でホテルまで来てくれた。



「これが仕事だからね」

壱馬「いやでも、ありがとうございます」

「…で？寝不足って顔してるけど、寝れなかったの？」

壱馬「2時間も寝てないと思います」

「みんなでお揃いのクマ作ってんじゃないよ」



みんなで？って一体…？


そう思ったけど目的地に着いてしまって聞けなかった。



まぁ、楽屋に入ったらその意味が分かったんだけど。



壱馬「…おはようござい…、ます」



マネージャーが言ってた通り、全員寝不足って感じで。



それがもし、俺のせいだとするならば……

めちゃくちゃ申し訳ないし、

迷惑しか掛けてないやん、おれ。




陸「壱馬、今日飯な？」

壱馬「いや、今日は…」

彰吾「マネにスケジュール聞いたけど終わり一緒だろ？」

壱馬「……行きます」




俺に拒否権は無い。ということだろう。



でも、何か話すつもりは無い。



このことは、一生1人で背負っていく。



それでいい。








この時誰かに打ち明ければ何か変わっていたのだろうか。

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