嘘 ーSeasons rmpg girlー

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・壱馬 side


あのことがあっても、何も無く日付が変わっていった。

そう、今日までは。



壱馬「…………はっ、？」

『あはっ、やっちゃいました』


○○が階段から落ちて足を捻った。

正確に言うと突き落とされた。


壱馬「やっちゃいましたって、、」

『階段から落ちたのに捻っただけってすごくないですかっ！』

北人「てか、階段から落ちたって言ってたけどさ」

『良いんですそれは、一緒に働いてるスタッフさんとか疑いたくないですし……』


話を聞きながら…1番最悪な答えが浮かんだ。


”良いの？あの子になんかあっても？”


そんなこと思いたくない。

仮にも昔好きになった人がそんな……


『ツアーには絶対間に合わせます』

健太「無理すんなよ？」


でも、○○を傷つける奴は誰であろうと許さない。


あの時は良く考えてなかったけど、事務所で会ったということは働いているのだろう。



壱馬「あの、ひよりって人どこに居るか分かりますか？」

「ひより…？あー、ジェネの担当メイクじゃない？」

壱馬「ありがとうございます」



スタッフさんに聞けばジェネさんの担当メイクらしい。

そりゃあ今まで会わなかった訳だ。

足早でジェネさんの元へ。そこには、



ひより「やっぱり来た」



待ってましたと言わんばかりにひよりが待ち構えていた。


ひより「隣の部屋借りておいたから行こ？ここじゃあ、ねぇ？」


俺が何を言いたいか分かっている、そんな様子。


壱馬「○○が足捻ったのお前のせい？」

ひより「…え、捻っただけだったの？つまんない」

壱馬「お前…いい加減にせえよ？」

ひより「次は」

壱馬「は？」

ひより「次は2度と踊れなくするよ？」


こいつは俺を脅してるのか……


ひより「あの子だけじゃないよ、メンバーも家族も全員壱馬のせいで危険な目にあう」

壱馬「お前…何がしたいん」

ひより「好きなの壱馬が、私と付き合って」

壱馬「断ったら？」

ひより「さっきも言ったでしょ？どうなっても知らないよ？」

壱馬「………それでほんまになんもしないんやな？」

ひより「もちろん、壱馬は私の隣に居てくれればいいんだよ？それだけで大好きな周りの人達を守れるんだよ？」

壱馬「わかっ…た……」



何が正解か、なんて分かんなかった。


ただ、○○の笑顔を守りたくて。

この答えしか思い付かなかった。



でもきっと、この答えが○○から笑顔を奪った。

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